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クチコミ
1年半位前に購入。50ml。良い、のですが現実的には出番少なしという、個人的にシャネルフレグランスにおいて過去からありがちのパターンになってしまっています。
(現在私が所持しているシャネルのフレグランスはこのプードレだけです。)
【オリジナルのNo19についてなど】
オリジナルのNo19は20代前半に使用していました。オリジナルは本当に懐かしいです…って、今も存続するシャネルの代表香のひとつであり余りにも有名ですから多くの説明は不要かとは思いますが。オリジナルはフローラルグリーン、物凄い精神賦活系(♪)の、良すぎる位キレのよい香り(笑)。甘みは殆ど無く媚び感ゼロにも関わらずユニセックス要素は感じられず正統レディース香調なあたり、神秘的でもあります。芳醇で骨太でドラマティック。ひと嗅ぎで他のなにものでもないNo19と分かる個性と、完成度は流石の名香ですが、結構キツイので使いこなしは難しい部類に入ると思います。
No19に限らずシャネルは全体的に香りが本当に強いですが。
ところでNo19によってきっと、ガルバナムがガツンと効いている香りが私の好きな系統のひとつになっているのだと思う。
そういえば先々月クチコミしたエスティローダーのビューティフルと、No19が香りの系列図で同系統に入っている内容の手持ちの書籍もあります(旧・婦人画報社 別冊25ans エレガンスブックシリーズ「香水」1992年発行)
【No19プードレ】
で、プードレですが、名香派生商品は基本的には好きではない私ですけれど、良くできているのにとても感心しました。まさにNo19に紗を掛けた香り。基本の香りはそのままに、ビビッドグリーンがパステルグリーンになっているイメージです。
しかも、私はオリジナルのNo19からも長く遠ざかっていた為、映像表現で喩えると、ちょっとベタ過ぎてなんですが、記憶の映像をすりガラスを通したような霞がかった再現をするまさにあの感じでした。
トップからラストまでの移行も本当に綺麗に思い出をなぞりつつ、ブランドの謳い文句通りフワっとシフォンの布が被せられているような。
で、使用初日はなつかしさとアレンジの高度さにもうとっても感激し、めっちゃテンションが上がったのですけれど。
でも、数回使用して気づいたのですが、
〈じつは、結構、キツイ!〉
そんなところまで、やっぱり(笑)さすがのシャネル。
いや、相対的に見たらオリジナルよりマイルドなんですが、あくまでも相対的な話。
ラストで一番強度が強くなる部類の香り方ですし、あの独特の、貼付いたように固着する酸味のあるラストノートが結構苦しい(^^;)ですし、
また、家に居る時に使うとよく分かるのですが、
・スプレーした場所
・香りを付けてしばらく居た場所
に、相当の長時間香りが残り続けます。(一度ちょっと外出してみて時間を置き、嗅覚を外気でリセットした状態で戻ると、本当に吃驚します。)
これは、現在手持ちのフレグランスの中でも最強ですね。というか、立ち去った場所にまでありありと香りが残るのはこれだけです。かなり、香害要注意…。
そんな訳で、いい香りなのですが結局オリジナル同様使いこなしは難しい。
とても繊細にまるでガス式スプレーのごとく細かいミストで噴霧できるスプレーなのですが、一度コットンに取るかコロプチ使用が無難かもしれないです。
ところでオリジナルにはないイリスの香りですけれど。(←後日註:オリジナルにもイリスは使われてました、プードレほど前面に出てなくても。失礼しました)
パウダリーでかすかに甘いイリスの香りがしますが、良いのですけどうっとりするほど芳醇とまではいかないです。
グローバル展開かつ全店舗取扱、通年常に販売・潤沢な在庫がある、大量生産品の部類といってもよい本品ですから、イリスの希少性を考えればそこまで上質なイリスは使用されていないでしょう。
でもまあとにかく、オリジナルのNo19もやっぱり香りの鑑賞用にだけでももう一度欲しいかもと思ってる位好きな香りですし、本品も良くできているので星4。
シャネルの香りって、ここまでキツくなければもっと遣い易いんですけれど、
これはもうそれも含めて個性ですし、本国とは気候風土が違うからもうどうしようもないというところですね。
余談ですがガルバナムの効いた香りで他に今後欲しいものといえばゲランの「シャマード」のPかなぁ…(30mlサイズ(多!)しかなく超高いけれど)。
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