プロが徹底解説!シミの原因・効果を感じるための美白の秘訣
監修・執筆:宇野ナミコさん
【大切なポイントはココ!】
●メラニンが過剰に生成されると、シミとして定着
●紫外線だけでなく、ストレスもシミの原因に。微弱炎症もメラニンの過剰生成の引き金に
●美白は継続することが大切
●紫外線が気になる夏場だけでなく、冬場も継続するのが理想
●スキンケアステップのどこかに、1品でいいから美白アイテムを取り入れよう!
●最新の美白成分だとヤル気になる⇒美容液での美白がおすすめ
●忙しくてお手入れ時間がない⇒化粧水やオールインワンでの美白がおすすめ
●手間ひまかけたスキンケアが大好き⇒マスクなどのスペシャルケアでモチベーションアップ
●日々蓄積する紫外線ダメージや微弱炎症に対して、継続的に美白成分を送り届けることが美白への近道
シミはどうして出来る?基本をおさらい
まぶしい日差しが肌に降り注ぐ初夏、そろそろ“美白”が気になる季節ですよね。
「紫外線を浴びるとシミができやすくなる」というのは、すでに広く知られていると思いますが、いったい肌の中ではどんなことが起こっているのでしょう?
紫外線を浴びると、「メラニンを作って肌細胞を守れ」という指令が、表皮の一番奥、基底膜にあるメラノサイトに伝わります。指令を受けてメラノサイトはせっせとメラニンを生成し、表皮細胞に受け渡します。メラニンは、紫外線から細胞を守る日傘のような存在なんですね。生成されたメラニンは本来ターンオーバーとともに排出されていきますが、過剰に生成されると、シミとして定着してしまいます。
紫外線だけじゃない!?ストレスもシミの要因
メラニン生成に最も関係するのは紫外線の存在ですが、近年はそのほかにもさまざまな要因あることが分かっています。実は“ストレス”もその1つ。
ストレスを感知すると、メラノサイトの刺激物質が発生し、メラニンの過剰生成のスイッチが入るそう。もう1つ、目下注目されているのが、“微弱炎症”の存在です。肌の中では、目には見えない微弱な炎症が繰り返し発生していて、メラニンの過剰生成の引き金になるばかりか、あらゆるエイジングサインに関係することが判明しています。
そのほかにも、活性酸素が存在するとシミの濃さが増したり(過脂化)、年齢とともに肌のタンパク質が糖と結びついて“黄ぐすみ”を引き起こすなど(糖化)、シミやくすみの発生要因は実にさまざま。「何となく疲れた」「ストレスがある」時に、シミが濃くなったり、肌がくすんで見えるのは、これらが関係しているのかもしれません。
日本の美白の歴史は長い!美白コスメは約100年前に登場
“色白は七難隠す”という言葉の通り、日本女性は平安時代の昔から、色白肌に憧れを抱いてきました。江戸時代の美容本『都風俗化粧伝(みやこふうぞくけわいでん)』には、植物を用いた美白化粧品の作り方や、スキンケアのテクニックが数多く登場します。
日本の美白コスメの先駆けといえるのが、1917年に誕生した資生堂の『過酸化水素キューカンバー』です。今から100年以上前に、美白コスメがあったとは驚きですね。1960年代になるとビタミンC配合の美白コスメが登場し、以降着々と進化していきます。本格的な“美白ブーム”が起こったのは、1980年代~1990年代にかけて。この頃になるとシミ発生のメカニズムが続々と解き明かされ、新しい美白成分を配合した美容液が毎年のように登場しました。2000年代に入ると“美容医療”に注目が集まり、レーザーやフォトフェイシャルによって、シミの治療に挑戦する女性も増えていきます。
時代が移り変わり美白の方法が変わっても、日本女性の美白にかける情熱は変わらないんですね。
現代のリアルな美白事情を公開!美白の経験者は約8割!
昨年『ニッポン女子のKAWAII白書』という企画で、@cosmeメンバーの皆さんに、美白に関するアンケートを実施しました。
「美白をしたことがある」と回答した女性は全体の約8割。「美白したことはないけれど今後したいと思っている」という人を含めると、美白に関心のある女性は約98%にのぼります!
出典:NIPPON女子のリアルKAWAII白書 Vol.03「日本女子が大好きな、美白事情に迫る!」
出典:NIPPON女子のリアルKAWAII白書 Vol.03「日本女子が大好きな、美白事情に迫る!」
日本女性は美白が好きなんだなとしみじみ思う一方で、少々驚いたのはここから先です。
ズバリ美白効果を実感しているかというと…?
出典:NIPPON女子のリアルKAWAII白書 Vol.03「日本女子が大好きな、美白事情に迫る!」
美白は“コツコツ続けること”が大切
無理なく美白を続けるにはどうしたらいい?
一番簡単な方法は「スキンケアステップのどこかに、1品でいいから美白アイテムを取り入れること」だそうです。美白成分を最も濃厚に配合しているのは“美容液”ですが、アイテムに何を選ぶかは、その方のお好みやライフスタイルに合っていることのほうが大切かなと思います。なぜなら、どんなに優秀な美白コスメでも、たまにしか使わないのであれば、理想の美白効果は期待できないからです。
たとえば、「私は最新の美白成分だとヤル気になる!」という場合、新作の美容液を。「忙しくてあれこれお手入れする時間がない」という場合は、毎日必ず使う化粧水やオールインワンを。逆に「手間ひまかけてお手入れするのが好き」という場合、マスクなどのスペシャルケアアイテムだと、楽しみながらお手入れが続けられるはず。ちなみに私はズボラ&乾燥肌なので、美白ラインの乳液やクリームを取り入れていますが、皆さんはいかがでしょう?
日々蓄積する紫外線ダメージや微弱炎症に対して、「継続的に美白成分を送り届ける」、これ、遠回りなようでいて、実は美白の近道なんですね。沢山の美白アイテムの中から、あなたに合った1品が見つかりますように…☆
2018年おすすめの新作美白アイテム
最先端の美白美容液&フェイシャルオイル ~新技術がモチベーションになる方に
誕生以来シミ発生のメカニズムを解き明かしてきたHAKU。今回はシミ部位で増殖する毛細血管に化粧品で初めて注目。Wの美白主剤としっとりした感触はそのままに、シミ生成のあらゆる段階に迫ります!
美容医療のフォトフェイシャルをヒントにシミ生成のメカニズムを研究し、新美白成分フォトショットコンプレックスを配合。「あれっもう吸い込まれちゃったの?」というほどの浸透感も秀逸。肌全体の明るさと均一感を求める方にオススメです。
昼間は環境ダメージと闘うこと、夜は肌細胞の生まれ変わりを促しメラニン生成を防ぐこと。昼と夜それぞれ肌に必要な美容液を、ダブルエンドのボトルに閉じ込めたユニークな1品です。肌のリズムに合ったお手入れが叶います。
ホワイトショット
発売日 2018/02/01
化粧水のようにみずみずしい感触で、肌全体を心地良くうるおします。ストレスや加齢で増加するシミ発生因子に注目し、新配合のm-Aクリアエキスを配合。スッと抜けるような透明感が手に入るはず。
オイルとは思えないほど、軽やかでベタつかず、心地良い感触とやさしい香りに思わずうっとりしてしまいそう。梅由来のエキスが肌に明るさをもたらし、内側からあふれるようなツヤ肌へと導きます。夏はもちろん1年中活躍してくれるはず。
毎日絶対使う化粧水&オールインワン ~お手入れの時間がない方に
肌の上でパシャッとくずれるゼリー状のオールインワン。ひんやりした感触とみずみずしいうるおいで、ほてりやすい夏肌を鎮静してくれるはず。忙しい女性の頼もしい味方です。
保湿も美白も!乳液&クリーム ~年齢のサインを感じる忙しい女性に
なめらかなテクスチャーなのに、肌をしっかりシールドする絶妙な感触のクリームです。美白成分アルブチンとアスタリフトホワイト独自のナノAMA+を配合し、透明感とリフトアップ感の両方を実感できるはず。夏だけでなく年間通して使いたい1品です。
DECENCIA(ディセンシア)
発売日 2018/03/26
アマゾンで生育するビタミン豊富な植物カムカムのエキスを配合したナイトミルク。軽やかな保湿感なのに、あと肌はしっとり。美容液のような感覚で使える、頼もしいデイリーケアです。
マスクなどスペシャルケア~お手入れが大好きな方に
ポツンと気になるシミを集中ケアしたい人にオススメの1品です。なめらかな塗り心地、かつ気になる部分にピタッとフィットする絶妙のテクスチャー。カモミラETが過剰なメラニン生成をブロックします。
ジバンシイ
発売日 2018/03/02
【セット内容】
・ブラン ディヴァン ナイト クリーム 50ml
・ブラン ディヴァン ナイト セラム 4ml
抗酸化力に優れた月下美人由来のエキスを配合した、クリームとセラムのセットです。クリームは心地よい香りと保湿力で紫外線ダメージからの回復をサポート。月に1度クリームにセラムをブレンドして、リラックスしながら贅沢なケアを楽しんで。
UVケア編もお見逃しなく!UVケアなくして美肌は叶わない⁉基礎知識~おすすめ新作日焼け止め
紫外線A波・B波とは?肌にどんな影響があるの?日焼け止めやベースメイクに書いてあるSPF値・PA値って何?
そんなUVケアの基礎知識から、日焼け止めを塗るときの大切なコツ、今年注目の新作UVケア・日焼け止め情報までプロが解説。
このページを読んでUVケアを実践すれば、白肌美人に大きく前進!
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美容ライター。
女性誌の美容班アシスタントを経て独立。ライター歴24年。女性誌を始め、WEBや広告媒体で美容の記事を執筆中。スキンケアを中心に、メイクアップ、ヘアケア等幅広い分野を担当。丁寧な取材に基づいた、分かりやすい記事に定評がある。