【第11回】食べるより塗るが易し!? フカコラーゲン美容液登場
長谷川真弓/美容エディター・ライター
編集プロダクション、広告代理店を経て美容週刊紙「WWD Beauty」の編集を担当し、2014年にフリーへ転身。ビューティにまつわるヒト・コト・モノを精力的に取材している。
フカヒレ生産日本一! 気仙沼産の「フカコラーゲン」
気がつけば、季節はもう秋。猛暑の夏が終わり、一年でいちばん好きな季節がやってきた~とよろこんでいたのもつかの間。平年よりも晴れの日が少なく、気温も低下。さらに週末の連休になると台風が接近するという、残念な秋になってしまいました。
冬が始まる前にしっかりとお手入れをしておかないと、カピカピの肌になっちゃう! と危機感を募らせていたところ、目に止まったのがこの商品。そう、「kesemo(ケセモ)」のコスメ「MARINUS(マリナス)」の美容液。
フカヒレ生産日本一! ご当地感満載な気仙沼初の化粧品
このブランドは宮城県気仙沼生まれ。気仙沼といえば、フカヒレ生産が日本一であることでも有名です。
フカヒレってどの魚? どの部分?って意外と知らない人もいるみたいなので、簡単におさらいを。
フカヒレはサメのひれ部分(主に尾びれや背びれ)のこと。ここにはコラーゲンが豊富に含まれていて、中華料理の食材をはじめ、化粧品・美容品へとさまざまな使われ方をしていることは皆さんもご存知のとおり。
MARINUSに使われているフカヒレは、気仙沼産のヨシキリザメから独自の製法でエキスを抽出したモノ。肌の保湿に関わるチロシンというアミノ酸がたっぷり含まれているのだとか。
現に「このフカコラーゲンが肌にいいらしい」と地元の人たちの間で話題になっていて、その理由を解いていくと、地元のフカヒレ加工に携わる人たちの手がキレイだったからというわけ。(以前、八海山のジェルクリームを紹介したときにも、杜氏さんの手がキレイだったと言ってたな~。やっぱり毎日触れていると、効果はあるのね)
食べるだけでなく、肌に塗っても効果が期待できるフカヒレなんて! 新作を試さない理由はひとつもない!
ブランド名になっている「MARINUS」の意味を調べてみると、ラテン語で「海」をあらわすのだそう。気仙沼を象徴する海を用いた言葉なんですね。
お客さまの声から生まれた美容液。いざ、お試し!
MARINUSでは、スキンケアアイテムも少しずつ増えているけれど、今回試したのは、今年の秋に誕生したばかりの乳液状美容液「フカコラーゲンセラム」。
聞くところによると、この商品の開発のきっかけになったのも「気仙沼のお客さまからのリクエストがあったから」というからおもしろい! 秋から冬にかけて乾燥する季節に「保湿力の高い商品はないの?」という声に応えたアイテムというわけ。地域密着型ブランドらしいモノづくりの姿勢は、ほっこりします♪
気仙沼住民ではありませんが、フカコラーゲンには興味津々。いざ! 試してみることに。
乳液? 美容液? テクスチャーと香りで使用量が大幅UP
今回は、化粧水と美容液を試してみることに。スプレー式なのに肌にのせると若干のとろみを感じるという不思議なテクスチャー。実は、以前に使ったことがあったんです。正直言うととろみ化粧水はあまり好みではないのですが、この化粧水は使えましたね。
そして、美容液。一見すると「あら? 乳液?」と間違えてしまうほどのやわらかなテクスチャー。ですが、肌になじませると薄いヴェールがさっと伸び広がり、次の瞬間にピタッと止まる感じ。美容業界用語で「すべりがいい」というのですが、このテクスチャーは期待度高し。うまいなぁ〜。
肌に塗った直後はちょっとベタついたけど、時間が経つとベタつきも気にならなくなるという絶妙な加減が心憎いですねぇ~。
フカコラーゲンがたっぷり入った美容液、しかも、ローズマリーとグレープフルーツの香り付き。最初は1~2プッシュの使用でしたが、いつの間にか、4、5プッシュと使用量が増えていく始末。頬の高い位置から下まぶたの小ジワにかけてタッピング!
使いはじめてどれくらい経ったかな? 私の肌に変化があらわれました! ファンデーションを塗る前に「あっ!」と2度見した私。そういえば、目の下の小じわが気にならなくなっていたんです。いわゆる“ちりめんジワ”って、ファンデの粉が溜まってしまうんですよね。だから、いつも嫌だな~と思っていたんです。内側からググッと跳ね返すような手応えは、フカコラーゲンのおかげかも!?
「もっとキレイになりたい!」と美容熱がヒートアップ! その結果…
ここで思い出したのは、仲良しのヘアメイクさんの美容法。「夜はたっぷりのクリームをつけて寝ると翌朝、肌がモチモチになるよ」と以前、教えてくれたっけ。さっそく、この美容液でやってみようとプッシュ! プッシュ!
とたん、アクシデントが発生! な、何と……いくら押しても美容液が出てこない。あれ? もしかして……「もうおしまい?」
いままでの使用も多めだったことは認めるけど、1か月も経たない間に1本使い切るってどーなのよ。これには私自身も驚きました。調子に乗って使っていたため、肝心なモチモチ&ぷるぷる体験ができないという……ご当地コスメ斬り、不完全燃焼(泣)。
\今回お試ししたのはこちら/
取材・文/長谷川真弓
イラスト/あやまる
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