AYA (フィットネスモデル・クロスフィットトレーナー)
1984年生まれ。体育系大学を卒業後、フィットネス業界に飛び込み、インストラクターとしてスタジオプログラムを指導。2012年にクロスフィットと出合い、独自のプログラムを考案。クロスフィットトレーナーとしてモデルや女優をはじめ、多くのクライアントから厚い信頼を寄せられている。
「誰にも負けない“強さ”という自信が自分の魅力」
日常生活において繰り返し行う動作をベースとした画期的なトレーニング「クロスフィット」のトレーナーとして活躍するAYAさんは、今年TVや雑誌などのメディアで数多く取り上げられ、今もっとも注目を集める女性のひとり。女性なら誰でも憧れる筋肉美はもちろん、そのストイックな生き方にも多くの女性が影響を受けています。
――「ブレイク賞」受賞、おめでとうございます!まずは、受賞のお知らせを聞いて率直な感想をお聞かせいただけますか?
すごくビックリしましたが、とてもうれしいです。「ブレイク賞」なんてあるんですね(笑)。ありがとうございます!
――ちなみに、ブレイクした実感ってありますか?
私のなかでは今までと何も変わっていないんですけど、周囲の変化を感じることはありますね。特にTVに出させていただくようになってからは、街でよく声を掛けられるようになりましたし、他人の視線も気になるようになりました。
例えば、スーパーで買い物をしていると、カゴの中を見られていたり…(笑)。ときどき、どう対応して良いか戸惑ってしまうこともありますが、気にかけていただけるというのはやっぱり嬉しいですね。
――クロスフィットとの出合いを教えてください。
出合ったのは5年前くらい。それまでは、ジムのインストラクターとして水泳やエアロビクスなどを教えていました。当時は「身体を鍛える」というより、お客様に「運動を楽しく続けてもらうこと」を目的としていたので、どこかで「私がやりたいこととはちょっと違うかも…」と感じていたんです。
そんな矢先に知ったのが、海外では既に爆発的に人気だったクロスフィットでした。
クロスフィットは、とてもハードなトレーニングのイメージがあるかもしれませんが、人間が本来持っている身体能力を引き出すことを目的としているので、誰でもできるのが大きな特徴です。
初めてクロスフィットの動画を見たときは、そもそも自分にできるのか不安でしたし、一般の方に受け入れてもらえるのかまったくの未知数でした。でも、クロスフィットの「日常生活で必要最低限の筋肉を鍛える・動ける身体をつくる」というコンセプトに惹かれ、ゼロからやってみようと決意しました。
――クロスフィットを始めたことでご自身に変化はありましたか?
身体が引き締まったのはもちろんですが、筋肉がつくと代謝が上がるので肌の色ツヤがよくなりますし、一度腹筋がついてしまえば脂肪がつきにくくなるので、着たい洋服もキレイに着こなせるようになります。
メンタル面も強くなったと思います。トレーニングがきつくて途中で辞めたくなることもありますが、途中で辞めてしまったら自分の気持ちに負けたことになる。だから気持ちだけは負けないように努力しました。
身体を鍛えているようで、精神も鍛えられるんです。そして、諦めずにやりきったことが自信につながり、その自信が今のライフスタイルにいきていると思います。
実は私、悲しいことがあるとひとりで泣いていたような弱虫だったんですよ。でも今は、そんな時こそトレーニングをしてスッキリ(笑)。クロスフィットに出合ったことで、いろんな意味で強くなってきたと実感しています。
――AYAさんって、息抜きとかするのですか?
毎日トレーニングを続けるとさすがに息切れをしてしまうので、週末は自分を休ませる「チートデー」として、オンとオフをしっかり分けるようにしています。もともと甘いものが大好きなので、オフにはケーキだって食べますよ。好きな香りのアロマキャンドルを焚いて家でリラックスしたりしてオフの時間を楽しんでいますね。
――AYAさんが思う素敵な女性とは?
凛としていて一本筋が通っているような女性が素敵だと思います。人それぞれキラッと光る何かを持っていて、それはその人にしかない魅力だと思うんです。その魅力をわかったうえで表現している女性が素敵ですね。
――AYAさんご自身の魅力は何だと思いますか?
う〜ん。なんでしょう(笑)。強いて言えば、誰にも負けない“強さ”という自信を持っていることでしょうか。
――では最後に、今後の目標を教えてください。
日本でフィットネスがライフスタイルの一部になるように、大切さをさらに根付かせていきたいですね。
数年前までは、「筋肉=ボディビルダー」のイメージが強かったせいか、筋肉をつけてカラダが大きくなってしまうのは嫌だという女性が多かったんですよ。でも最近は、筋肉に対してネガティブなイメージが薄れ、受け入れてくれる女性が増えてきたように思うんです。今回の受賞もそうですが、この1年間、自分自身が発信してきたことが少しずつ浸透して、受け入れてもらえるようになってきたのかなと。
夢は夢で終わってしまいますが、目標は夢とは違います。夢で終わらせないようにこれからも努力していきたいです。
取材・文/中村千夏