美意識と環境意識は比例する？ インド2021年春のビューティ事情

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インドのビューティー事情を研究されている、現地在住の見上さんにインタビュー！ インドの美容事情やこの春のトレンドを聞いてみました。

「インドでは『オーガニック』『サステナブル』『マインドフル』の3つの柱が主流になりそうです。中でもオーガニックとサステナブルの2点は、コスメを選ぶ上で大きな影響があると思います。

インドではコスメを選ぶときに肌に安全で、インドにある自然由来の成分が使われていることを重視しています。パラベン（防腐剤）が入っている成分や動物実験を行っているブランドなども避けています。そして、ブランドもオーガニック由来の成分を使用するだけでなく、その効果を高めることやオーガニック成分の品質向上にも注力してきているようです。

また、現代的なライフスタイルが、インドの都市部にも浸透。かつ、コロナによって精神的にも厳しい状況下によって、オーガニック（自然回帰）から、より心を自然に保つためにマインドフルやウェルネスを訴求するブランドが増えてきています」

「インドで初めてヨーロッパの自然派パーソナルケア認証を取得した、高品質をうたうグローバルブランド『SoulTree』。数あるアイテムのなかでも『PURE BLACK KAJAL』が注目を集めています。

“KAJAL（カジャル）”とは、インドの女性の特徴的な目にあったアイライナーのこと。目の美しさを引き立てるだけでなく、目の疲れを軽減したり、保湿効果のある成分が含まれています。

『SoulTree』のカジャルは全11色もあり、ギー、アーモンド、カンフル、ココアバターなどオーガニック成分で生成されている100％ベジタリアンなコスメです」

「インド都市部に住む女性をターゲットとした自然由来製品を扱うブランド『ilanaorganics』は、流行に敏感なミレニアム世代にウケがよいブランドです。そもそもインドではリップ以外のコスメを買う人は比較的裕福であることが多く、『ilanaorganics』は富裕層に人気なブランドともいえます」

食用野菜を使ったこちらのティントは、ブランドの創業者が幼いころ化粧を禁止されていて、ビーツルーツをこっそりメイクとして使っていたことから生まれた商品。パラベンフリー、クルエルティフリーで98%自然由来成分。血色感とほんのりとしたツヤを叶えます。

「インドの富裕層は、欧米のトレンドなどをフォローしている傾向にあり、サステナブル、オーガニック、自然派、といったポリシーを持っているブランドへの興味が高いです。インドという大気汚染やゴミ問題、水質汚染など数多くの環境課題を抱える国ゆえに、教養のある意識が高い人ほど敏感です」

「インドではリップスティックが一番売れているコスメで、その中でも『asa』のリップスティックのリフィルが人気です。『asa』は環境に優しく、廃棄物を減らし、プラスチック消費を減らすことを明示していて、トレンドに敏感な女性がチェックしているブランドでもあります。

インドは肌の色やベースカラーが日本の数十倍のセグメントに分かれる国なので、リップスティックのカラーも豊富です。コスメブランドの店員さんに聞くと、都市部ではブラウン系カラーが売れ筋とのこと。真っ赤なリップは冠婚葬祭などで活躍し、ブラウン系が普段使いというイメージがあります」

アガーウッドオイルやココナッツオイルを配合し、やさしい洗いあがりでウード（沈香）の香りに癒されるボディーソープ。大容量の1,000mLのリフィルで、贅沢なバスタイムの強い味方に。

「『Ayca』は自然派、ウェルネス、インド古代からのレシピを大切にするブランド。他にもハンドソープなど1,000mLの大容量のリフィルの取り扱いがあります」

地球にも自分にも、よりよい選択肢を取り入れるインド女性。美意識だけでなく、環境への意識も高い姿勢は、春の美容の参考となりそうです！

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（アットコスメ編集部）