@cosmeベストコスメアワードから見る平成の美容変遷!

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新元号「令和」が発表され、いよいよ「平成」も改元の節目を迎えます。多くのメンバーさんと歩んできた@cosmeも、平成生まれ。そこで、美容ジャーナリスト加藤智一さんの分析と審美眼で、@cosmeやベストコスメアワードからみる「平成の美容変遷」に迫ってみました。“これまで”と“これから”が明らかに。時代につれて変わるビューティトレンドからいよいよ目が離せない!

誕生から19年でクチコミ数は1,440万件を突破!

1999年12月に誕生した@cosme。その歩みは、たくさんの@cosmeメンバーから日々投稿されるクチコミとともにありました。そして、実際に商品を使った@cosmeメンバーによるリアルなクチコミによって、支持された商品を表彰するアワード「@cosmeベストコスメアワード」も行われるようになりました。さらに、誕生から19年たったいま、クチコミ数は1,440万件を超えるほどに成長を遂げています。

ベストコスメアワードの受賞アイテムをプレイバック!

「@cosmeベストコスメアワード」は、@cosmeメンバーから投稿されたクチコミ情報をもとに、みなさんが支持している商品を表彰するアワード。化粧品・美容業界も注目する本アワードの大賞&殿堂入りコスメを一部、年表と共に振り返ります。

第一回の2000年に続き、翌年も大賞に輝いた「ベビーピンク」の『リップジェリー』。ひと塗りでぷるんとした唇になれる、ほんのりと色づく透け感がたまらないと人気を博しました。そして、「ヴァセリン」や「大島椿」のロングセラーアイテムが選ばれるなど、クチコミでオリジナルの使用法が広がり人気が再燃しているといった@cosmeならではの受賞理由も目立ちました。

近年は、よりナチュラルでバランスの取れたメイクが主流になったことで、“作りこんでいない風”に見せてくれるアイテムが登場。2014年に殿堂入りを果たした「キャンメイク」の『クイックラッシュカーラー』は、まつげのカールキープ力を高めてくれる。さらに、透明なテクスチャーのおかげでより自然にまつげを美しくみせてくるのも多くの支持を集め続ける理由のひとつではないでしょうか。

ここからは、各時代のビューティトレンドや背景などに詳しい、美容ジャーナリスト加藤智一さんに@cosmeベストコスメアワードから見る平成の美容変遷に迫っていただきました。平成を彩ったムーブメントや、令和時代に期待するビューティトレンドとは!

美容ジャーナリスト加藤智一氏が「平成」と「これから」に迫る!

1989年から2000年

アムラーからスーパーモデルまで、 ベージュリップが世間を席巻!

平成元年からアットコスメが生まれる平成12年までは、浅野ゆう子と浅野温子の“W浅野”や、リンダ・エヴァンジェリスタやナオミ・キャンベルなどの“スーパーモデル”、そして、安室奈美恵や藤原紀香など、女性たちに“憧れの的”が存在していました。

当時は「彼女たちのメイクを真似したい」、「そのスタイルに近づきたい」など、明確な“なりたい女性像”があり、女性誌では化粧品ポスターの女優メイク企画やそのイメージに近づくためのダイエット企画が組まれるほどカリスマ的な人気に。

同時に、メイクでは安室奈美恵、スーパーモデルがロールモデルとして支持を獲得。アーチ型の細眉や、「クレージュ」の『ルージュ ア レーヴル 305』などベージュリップが流行しました。

ルージュ ア レーヴル

クレージュ

生産終了
発売日 2003/8/22

2011年に寄せられたクチコミ

2007年に寄せられたクチコミ

2000年から2010年

バブル時代の反動を受けて、 シンプルケア&ナチュラルメイク全盛に

2000年当初はバブル時代の余波から、ガングロギャル、パラパラ(ダンス)が流行したものの、その反動からか年を追うごとに、メイクはナチュラルにシフト。かつては遠い存在だったアイドルも、“会いに行けるアイドル”のAKB48へと潮目が変わったことも象徴的な出来事でした。

そして、スキンケアもナチュラル志向が加速。「大島椿」や「ヴァセリン」、「DHC」や「ファンケル」のクレンジングオイルなど、初代“殿堂入りコスメ”の栄華が続きます。

一方、2008年にテレビドラマ『Around40~注文の多いオンナたち』の放映を機に、“アラフォー”の女性がクローズアップされ、“いつまでも女性らしくありたい”というエイジレス意識が顕在化。2009年にはアラフォー向け女性誌『美STORY(現・美ST)』(光文社)が創刊され、この世代がメイクに色や華やかさを取り戻す旗振り役となっていきました。

2011年から現在

SNS、セレブメイク、美魔女… メイクアップ大変革期に突入!

男性陣は“草食系”など優しく柔和な雰囲気が人気を得る一方、女性の間では“女子会”が流行し、さらにアクティブに。そして、2014年にはのちに美容業界に大きな影響を与えるSNS、インスタグラムが日本上陸。これを機に“憧れのメイク”は芸能人ではなく、SNS上のお洒落セレブや外国人など、よりパーソナルな志向へと細分化。

それに伴い、個々でメイクパターンのバリエーションも増え、「アディクション」の『ザ アイシャドウ』のような“単色シャドウ”を複数選び、自分だけの“アイパレット”をつくることが一般的に。また、SNS上の海外セレブやハーフモデルの存在感が増したことで、「エクセル」の『スキニーリッチシャドウ』のようなコントゥアリング(立体的)メイクが若年層を中心にヒットしました。

ザ アイシャドウ

アディクション

本体価格 2,000円
発売日 2015/8/7

スキニーリッチシャドウ

エクセル

本体価格 1,500円
発売日 2015/8/25

現在から未来

自分の“潜在的な魅力”を120%実現! “世界にひとり”の自信に満ちた私へ

手の届かない芸能人に憧れた平成元年から、より親近感のあるアイドルやタレントが人気を得た平成中期。そして、SNSの普及で、より自分の個性やファッション、スタイルに近しい“目標の人”を見つけられるようになった現在。

この流れを汲むと、その先にあるのは、“目指したい他の誰か”に近づくのではなく、その“目標や理想の人”を、自分のなかにある“潜在的な魅力”で実現させることだと考えます。つまり、「メイクにもう少し色気があればいいのに…」や「もっと透明感のある肌になりたい」といった、自分のなかにある“こんな人になれたらという願い”を実現できる技術やアイテムが誕生するということ。
 
いま、美容特集で“自分史上最高の肌”というフレーズをよく目にしますが、10年先は、“自分史上最高の自分”に出会えるようになるはず。そんな胸が高鳴るような未来への10年が、令和元年のいま始まるのです。

(@cosme編集部)

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