2019/05/24 UPDATE

外出先で汗をかいたあとの乾燥肌は、どう保湿すればいい？

汗によって乾燥した肌には、落とす＆うるおすケアが重要。具体的なケア方法について、皮膚科医の蘇原しのぶ先生に聞きました。

A．汗を拭いてから、ミスト化粧水などを活用しましょう

肌の乾燥を感じると「急いで保湿しなくては！」と考えがちですが、まず大切なのは、汗をキレイに落とすことです。

なぜなら、汗には老廃物や汚れなど肌の負担になるものが含まれているため、肌のうえに長時間残っているぶんだけ、皮膚への刺激が増え、乾燥肌を深刻化させる原因になってしまうから。

汗を拭かずスキンケアをするのは、老廃物と化粧品を肌のうえで混ぜ合わせるようなものです。スキンケアと同じだけ、汗を落とすケアも大切だと覚えておきましょう。

こまめに汗をふく

じゃあ具体的にどうケアすれば良いの？というと、まずは汗をかいたらこまめに拭く習慣をつけることから始めます。

汗をかいてから時間が経ち肌にベタつきを感じるようなら、濡らしたハンカチや、汗拭きシート、化粧直しシートなどを活用して汗汚れをオフしてください。

スキンケアで肌のバランスを取り戻す

次に、汗によって乱れた肌の水分と油分のバランスを取り戻すためのスキンケアをします。

外出する際は小型のミスト化粧水や乳液をバッグに入れておくと、気になるときにいつでもケアができて便利です。

汗と皮脂でベースメイクがくずれているときは、乳液を含ませたコットンで拭き取ってしまうのも一手。汚れたファンデーションをオフしながら、うるおいも与えられます。

ファンデーションをぬり直す

そのうえからファンデーションをぬり直せば、肌を保湿しつつ最短の手間での化粧直しができますよ。

また汗をかいているということは、そのぶん、体からも肌からも水分を失っているということ。

汗をかきたくないからと水分を控えることは、脱水の原因になってしまいます。肌の汗をケアするときは、飲み水の補給も忘れないでくださいね。

監修：しのぶ皮膚科　蘇原しのぶ院長

皮膚科医。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医。東海大学医学部卒業後、北里大学皮膚科、獨協大学皮膚科を経て、2016年にしのぶ皮膚科開業。保険診療全般から、保険診療ではできない治療や美容診療まであらゆる皮膚病を解決できるクリニックを目指している。テレビ、ラジオ、インターネット等のメディアでも活躍中。