何で私がこんな小さな村に訪れたかというと・・・もちろんパーティのため!
2014年9月5日 金曜日のこの日は、『第33回 BUZET ぶどう収穫祭』があり、ワインに関わった人々が招待されたのです。私は・・・と言うと、なかなかこのような機会はないので、ワインの輸出に関わっている親友が特別に誘ってくれたのです。
フランスには長年住んでいたけれど、南西に来たのは初めてで、ブドウ収穫祭( Fête des vendanges)に参加するのも初!どれほど興奮したことやら。
主流は赤と白ワインでごくわずかにロゼワインも製造しています。この日は、天気に恵まれとっても暖かかったためキンキンに冷えた白とロゼワインから味を楽しみはじめました。夏のアペリティフと言えば、ロゼだもんね!
さて、本題に入りますが、今回最も注目すべきワインは『オニリック(Oniric)』と言う「ビュゼ地方でラグジュアリーワインを生産しよう!」と言って生まれたカベルネソーヴィニヨンだけで作られた赤ワインです。
ビュゼ地方で生産される伝統ワインにはない風味のワインが必要ではと考え、ビュゼ地区のワイン協同組合がタッグを組んで完成し、2012年5月よりフランスのカーブ、レストラン、そして輸入販売にて『オニリック(Oniric)』を味わうことが出来るようになりました。
フランスの多くのカーブでは、このように国内のレストランもしくは輸入を考えるところが多いのです。なぜならば、メドック地区(マルゴーやポイヤックなど)やサンテミリオン地区の最高級のボルドーワインにはどうしてもブランド的に負けてしまうので、価値を落とさないため輸入をしているとか・・・。
メルロー、カベルネフラン、カベルネソーヴィニヨンの品種をミックスした本来のワインは典型的な風味であるけれど、『オニリック(Oniric)』はとってもセクシーで、タンニンが強いラグジュアリーな風味を持つワインに仕上がったとのこと。
会場には、それぞれのビュゼのワインに合うお料理も提供!もちろん私は、『オニリック(Oniric)』が気に入りました。タンニンが強いお陰で、お料理と一緒に頂くと、口当たりがまろやかかつ、パンチがきいた舌触りのお陰で食べ物に劣らず、美味しく食べ飲みできました。
ワイン収穫祭は大変賑わいつつも、満月の光に輝くロマンチックな場所もありました。楽しく飲むのも良いけれど、私はロマンチックに美味しいワインを飲む方が好きだもの!
また、フランス人コメディアンJean-Pierre Dupinが、『第33回 BUZET ぶどう収穫祭』の記念に舞台を披露。内容は、収穫に関わった人たちをコミカルに表彰し、シュヴァリエの勲章を授与するというもの。ワイン文化が楽しく分かる演劇だった。
年に一度の、とってもローカルなイベントなので、滅多にこのような場に出くわすチャンスはないでしょう。私は本当にラッキーな人だ!感謝!