ロンドンに対するトム フォードの思慕が、
スパイスやコニャックの芳醇な香り漂う、
イギリスの紳士クラブを思わせるこのフレグランスを誕生させました。

トム フォードは、クリーミーなトンカビーンと
バニラ、ココア、ドライフルーツ、甘い香りの樹液を加えることで、
クラシックなフレグランスのジャンルを全く新しく作り変えました。

女性が身につけない限り、何から何まで完全に男性的で、
モダンで贅沢な印象の香りに仕上げました。

トップはスパイシー。
甘かったり辛かったり清涼感があったりと楽しい香り。
それと同時に漂ってくるのがタバコリーフの乾いたアロマ。
暖かくて、少し甘さも感じるスモーキーな香りです。
一般的な紙巻き煙草というより、パイプタバコや葉巻のイメージに近い香り。

五分もすればスパイシーさは奥に引っ込み、
タバコリーフの奥に感じていた甘さと苦さが強まります。

とろっと甘いバニラと、粉感と苦味が強いカカオの香りが展開していきます。

バニラの甘さが、タバコのアロマをじわじわと浸食していくイメージ。

カカオが粉っぽく感じるのはトンカビーンのせいでしょうか？

そういえば、こんな風に甘い香りが付いた銘柄の煙草があったっけ。
このタバコリーフ+甘苦いバニラ&カカオのミドルが5～6時間続きます。

ドライダウンになると、ビターなレザー調の香りと暗いウッディも加わります。
ここまで来るとさすがにバニラの甘さは少しトーンダウンしますが、
基本的に甘くて重い構成のため、持続は８時間ほどと長いです。