グタール / ニンフェオ ミオ オードトワレ 口コミ

ギリシア神話の中に登場する楽園からインスパイアされたという
とても繊細で詩的な香りです。
ひと吹きすると目の前にひろがる世界は
暖かな気候に育つレモンなどの柑橘の木、いちじくが生い茂る庭に
エメラルドグリーンの水をたたえた静かな水辺・・・

このフレグランスはトップノートが特に素晴らしくて
まるでおしゃれないちじくのサラダのようです。
たっぷりとジューシーないちじくの果肉に鮮烈な青い葉が添えられ
そこにほんの少し柑橘の皮の香りと苦みのエッセンス。
何度でも深呼吸したくなるような、さわやかな青さです。
インナーにつけると繊細な香りが長く楽しめる気がします。

ミドル以降は葉の青さや苦みは消え
いちじくの果実そのものの香りに。（ココナツにも似たミルキーな香り）
まるで肌そのものが内側から淡く香っているかのように
自然な香りだちとなります。
密着したときでもなければ相手は気づかないでしょう。
そういう意味では「官能的」なラストノートですね。
アニックの中でユニセックスにカテゴライズされているのは
おそらくフローラル香が配合されていないから？と思います。
ごくたまに泥水のついたリーフレタスのような香りを
感じることもありますが、すぐにとぶので私は気になりません。

中性的でありながら官能的な甘さも持ち合わせている。
春の長雨や梅雨のようなしっとりとした季節にも似合います。

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