ゲラン / トンカ アンペリアル 口コミ

テスターを嗅いだ時に、ドゥーブルヴァニーユはラム酒の中のバニラでこちらはスパイス入りのブランデーっぽく感じ、どちらも冬場に暖炉の前でゆったり飲んでいそうな香りという印象でした。2021年8月末でドロップが廃番になり、先日ドゥーブルヴァニーユを買ったのでこちらも買おうと思い切って購入。

種類はEDPで、調香師はティエリー・ワッサーです。

吹きつけた瞬間、非常に強い香りが広がります。最初からこんなにインパクトがあると思わず驚きました。イチゴシロップ？みたいな甘い香りです。何がイチゴになったのかよく分かりません。全体像を嗅ぐとイチゴシロップですが、よくよく嗅げばバラバラに香る要素は分かり、ナッツみたいなミルキーな要素と香草のようです。クリスマスに食べるヒト型のクッキーみたいです。説明を聞いた感じだとアーモンドとローズマリーでしょう。このシロップっぽさは最後まで残り、シロップにもブランデーにも感じられる非常に濃い香りです。
30分後、少し全体的な強さは落ち着いてきて普通のフレグランスの香り方くらいまで収まってきました。
更に30分後、アーモンドとはまた違ったミルキーで甘い要素が出てきます。出ました、ベネズエラ産トンカビーンです。(同日に買ったゲルリナーデソープの影響。)トンカビーンを単独で判別できるくらいのタイミングでタバコが出てきます。喘息持ちなのでタバコの臭いを嗅ぐと発作の心配をし始める筆者ですが、こちらは他の甘い要素と奥にあるウッディ系の要素にちょうど紛れてくれるので問題ありません。
ウッディ系が段々と前に出てきて、トンカビーンとシダーウッドとインセンスが目立つようになります。奥にはまだタバコの香りも残っているので、高そうなスーツを着て高そうなラウンジで寛いでいる人が身につけていそうな小物の香りに落ち着いてフェードアウトしました。(小物と表現したのは、タバコやらフレグランスやら体臭やらがスーツの内ポケットに入れているうちに移ったようなイメージだったからです。名刺入れが妥当？)

持続時間は7〜8時間程度でした。テスターでは似たような香り方でしたが、ドゥーブルヴァニーユとはウッディ系要素とスイート系要素の出る順番が逆でした。4代目と5代目の対比になる気がして、個人的には面白いです。
トップ〜ミドルはキリアンのブラックファントムとイメージが重なります。あちらの方が甘めに作られている上に、同時に嗅いだらきっと全然違うと思いますが…。

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