シャネル / シャネル N°19 オードゥ トワレット 口コミ

シャネルと言えば、まず思い出されるのが、No.5。
ですが、私はこのNo.19が好きです。
フローラルというよりもずっと複雑で、オークモス（苔）を基調としたグリーンノート主体に、フローラルやウッディ、少しスパイス（多分？）などが絶妙にブレンドされた、甘過ぎない、でも女性らしい香りです。
私の記憶違いでなければ、ココ・シャネル自身もこの香りをいつも身に着けていたとか。
そう言われてみれば、この香りからは凛としたすっきりとした、甘えのない印象を受けます。
媚びていない、というのでしょうか。
かと言って、取り澄ました感じは全くなく、親しみやすいと同時に、自分をしっかり持っていて、簡単には人の意見に左右されない芯のある女性を感じさせます。
魅了される名香ではありますが、香り単体では存在していないような香り。人がつけて初めて真価を発揮するようなところがあります。
ですから、つけた瞬間から肌に馴染み、しかも、この香りをつけたことで、自分というものがしっかりと確立したような感覚を覚えます。
私はこの香りのパルファムも持っていたことがあって、そちらも大変素晴らしいです。
発売から何十年か経っていますから、それなりにクラシカルな部分もありますが、ザ・香水、といった香りではない、そのあたりが今の時代にも十分マッチしているように思います。
オフィスにつけて行っても合う、バランス感覚たっぷりの香りです。
No.5で、あれ？ちょっと違うな、と感じた方には、ぜひこちらの香りを試してみていただきたいです。

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