ゲラン / サムサラ オーデトワレ 口コミ

箱をあけた瞬間から、濃厚でスパイシーな香りを感じます。
最初に嗅いだ印象は、あ、マダム臭だ、でした。

名香とだけあって、香りのクオリティーは高いのです。マダム臭ではあっても、肌につけると、最初はスパイシーさが際立ち、辛みのある香りから、体温に交じあうと、濃厚な甘さと、甘さに溶けたスパイシーさがまろやかに香ります。

系統的にはクリスチャン・ディオールのヒプノティックプアゾンでしょうか。
しかし、ヒプノ〜より甘さは控えめです。そして難しい香り。
濃厚で甘いけど、スパイシーさが交わってるので、バニラの美味しさを感じない香りです。
私の体温では、寺院のような香りは感じませんでした。

そして、香りの変化は非常にはやく感じますね。手首などにつけると、ぱっと香りが甘く変化し、ゴムとミルクが混じったクリームのような香りに変わります。
ゴムは苦みのような香りでしょうか、ジャスミンやイランイランの香りだと思われます。トップからミドルにかけてまでは華やかさがあります。
そして、最初のマダム臭から、小さい子供をイメージするようなパウダリーな香りに変わります。

だからといって、子供や若い方が似合う香りではないのですが…。



さて、このサムサラにはBHTが配合されてます。発ガン性の疑いのある成分で、刺激のある防腐剤です。
これを使ったからといって癌になるわけではありませんが、皮膚に刺激を感じる人はいるのではないでしょうか。
私は若干、刺激と痒みの症状が出てしまいます。

このサムサラが劣化しにくいのは防腐剤として強い役割をもちながら、変わりに皮膚への刺激を感じるBHTが配合されてるからだと思われます。香料"だけ"は天然でも、人体への配慮はされてません。

評価をあまり上げられのは、このサムサラの香りの変化や本来の楽しみ方を味わうためには、皮膚につけなければ、このサムサラの良さを発揮できないと分かったからです。

衣類に吹き付けると、サムサラの良さは失われ、いつまでもスパイシーで濃厚でしつこいマダム臭に纏われ、いわゆる香害に繋がることが分かりました。


おばあさんや、マダム臭というより、男性の加齢臭を纏ったお爺さんを感じたんですね。
可憐さや可愛さのある香りではないので、年配の男性が似合いそうではあります。ただ加齢臭と間違われてしまいそうですが。

体長によって良い香りに感じたり、気分の悪くなる香りに感じることもあります。

私はつけたてのトップからミドルにかけての華やかで濃厚な香りを美しく思います。

しかし、私の年代に近い方、または私より若い方たちは無理してつけず、身の丈にあう香りを纏うことが美しいです。
(私には似合うとは思えないので専ら家用です)

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