ゲラン / キュイル ベルーガ 口コミ

最初から最後まで掴みどころのない、年齢不詳な霞のようなでも自立した美しい女性をイメージする香り。
フルボトルで使い切る自信がなくドロップで購入。

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レザーの渋みはありつつも、ノートにないはずのスミレのようなスモーキーなフローラルさがありつつ、バニラもある。ただ、このバニラは甘みの少ないバニラで、柔らかさだけを残して留まる。ゲランイズムを感じる絶妙なバランス。

天気や体温に左右される香りで、メテオリットビーユを濃く煮詰めたような白粉のような香りに感じる時もあるし、スモーキーさが前面に出る日もあり、フレグランスのイメージどおり、掴みどころがない美しい霧のような存在です。

少し前に限定で出た、ティエリーワッサー作のメテオリットのフレグランスも所有してますが、あちらはミドルにメテオリット感はありながら、ラストはワッサー的ムスクで馴染んで消えていきますが、こちらのほうがメテオリットビーユのイメージに合います。開封から何年経っても香りが消えないメテオリットビーユのような。

こちらは香りのインスパイア元がキャビアだったはずなので、やはり形がはっきりしない集合体のようななんとも不思議なフレグランス。

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トップは若干苦手なんですがミドルから、自分の皮脂や体臭に混ざってきた時、特にバニラが顔を出したあたりから急にフェミニティーを感じ、フレグランスに負けないように背筋がしゃきっとします。靴に汚れはないか？髪型が崩れてないか？動作ががさつじゃないか？突然気になり出します。
ゲランならばナエマの華やかな香りには絶対勝てないですが、こちらは側に寄り添って女として生きることを愉しむように諭してくれます。

フレグランスは、香りの良さだけでなく、生き方を少し変えてくれる魔法の存在だなと思わされる。

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男性が好きな香りかどうかはわかりません。婚活してる友人におすすめの香水を聞かれても絶対にこれはすすめません。自立した女性が好きな男性には好まれるのではないかなという香り。

男性レビュワーさんのレビューも是非拝見したいです。

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