トム フォード ビューティ / リップ カラー 口コミ

星は2度目のクチコミ(2014年1月5日)に移行し、星4→6に上げました。
こちらは字数も一杯の為当初日付のまま残します。星は変わらないと思うなどと書いたのに予測外でした^^;。すみません(2014/1/5記)

※以下、当初クチコミほぼ全文です※

購入色は07　ピンクダスク。
他の方のクチコミで予想範囲ではあったけれど、本品の特徴は一言で言うと基本的に「MACタイプの口紅。」濃厚でマット。今時のハイテク基材的な薄膜で瑞々しいタイプではなく、もったりまったり、基材にローテク感があり、顔料濃度は非常に高く、みるみる唇の地の色を覆い隠し乍らみっちりと厚みをもってマットに着くタイプ。バニラの香りまで似ているなぁ(好きです、笑)。MACだけでなく、懐かしのLORACなんかもこのタイプで、アメリカ・カナダ辺りのアーティストブランド口紅はこのタイプというイメージが私には勝手にある(日本撤退したLORACをわざわざたとえに出さなくても日本展開しているブランドでMAC以外に他にもこのタイプの口紅は沢山あると思うのだけれど)。グロス併用は必須です。

さてこの昔気質なクラシカルタイプの口紅に6300円というのは意義があるのか。という件については、予想範囲かつタッチアップの上十分に納得して購入したし、星も4なので十分満足しています。あと、TFのリップスティックの最初の一本としては、派生の「シャイン」ではなく本流のマットタイプの本品を使ってみたかった。新ブランドに入る時の一種の儀式(???笑)みたいなもんです。あと、このレトロ・クラシカルタイプの口紅は、数年に一度のスパンで無性にどうしても欲しくなるのです。イマドキ口紅に比べるとはるかに使いこなしにくいのですけれどね。なんかもうこれぞコスメというムードがある。極めて使い古されたイメージだけれども、昔の映画やドラマのヒロインが鏡等にメッセージを書きなぐる際に使うような正統派口紅のイメージ。これがシアー＆グロッシータイプの口紅だったら何書いてるのかわからないですね、きっと。
ちなみに本品と顔料濃度を比べると、本家エスティローダーの大人気ピュアカラークリスタルシアーリップステックは、半透明のグロスステティック同然です(笑)。

TFコスメのパケデザイン、とても好きです。直線的で大振り、ゴツゴツした武骨デザインがかえって良い。
ゲランのルージュジェでも言及しましたが(あちらは対極の曲線曲面デザインですが)、男性的デザインというのは不思議とコスメという物にマッチします。
カラーリングも個人的に大好きです。マホガニーブラウンとゴールドのコンビネーションがまた堂々の「おっちゃん的カラー」。重厚で、昭和的、部長以上の管理職・役員の万年筆かライター、または昭和の洋風応接間に鎮座する置き時計とか種々の装飾品とかをとっさに想起します・・・女子力とかいう言葉とは無縁なデザインやカラーリングがかえって素晴らしい。しかしこれとポルジョのコスメがポーチに一緒に入っているさまは正にカオス(笑、どっちも好きです)。
ちなみに実用性としても、ゴツイですが適度な重みがしっくり手になじんでメイク直しの際も使いやすいですよ。

ここでやっと07　ピンクダスクの色に言及。
良い色です。とても無難な色ですけれど。
ダスティでスモーキーだけど適度に明るいベージュピンク。見た目は青みよりですが、
唇ではやや黄みに発色します。可愛さもありますが哀愁を帯びた雰囲気が強い色。重厚な付ノリとあいまって秋冬向きの色です。
最初の一本にして、本「リップカラー」購入はこれで最後の可能性があるので(TFの口紅は次回はシャイン、または同時購入グロスの別色を買うと思う)、使えない色買っちゃってお蔵入りしてしまうと凹みそうなんで慎重に選択しました(笑)。

他にタッチアップした色は04インディアンローズがありますが、こちらもスティックの見た目よりは遥かに黄みよりになぜか発色し、濃厚な黄み寄り色は私はタブーなので(老け顔になる!)同系ですが明度の高い07に決定しました。

というわけで、パケ含めた全体的雰囲気、私がクラシカル口紅に(書いた以外にも)様々な思い入れがある事、初トムフォード購入でより象徴的なアイテムを購入したかったという事で、仕上がり感が今時風味に余りにも欠け使いづらさがあるという事と差引きし、この星の数であり、使い込みによって上下する事は恐らくないです。他の方も仰るように機能性だけなら他ブランドにもっと安価で良品はあると思うし、本品は、これはこういうもの、デザイナーの何等かの意図があってこのタイプで開発・発売しているものと割り切って購入できるなら買いの一品だと思いますよ。

使用した商品

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