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クチコミ
《後半にコンバイニングの追記しました〜♪》
2016.7.1記
あ、やられた・・・と思いました。
梅雨の重い空の下、届けられた硝子の小瓶。
一吹きで心と頭の澱を拭い去り、
部屋の中のよどんだ空気まで吹き払ってくれたかのようでした。
★トップノートはブラックベリー。
ジューシーで甘いけれど、その甘さに嫌味が一切ない。
たとえて言うなら、
ライチの実の、かすかに透明でありながら弾力性に富み、
ぷるんとしたその果肉の表面にかぐわしい果汁を滴らせているような。
あゝ美味しくて気持ちの良いこの空気。
もっともっと飲み込みたい…と思わせておきながら、
その瞬間は長続きせず、次のシーンに移行します。
★ハートノートはベイリーフ。
ベイリーフは、勇者の頭上を飾る月桂樹。
フレンチのお料理に苦みと清涼感を添えるローリエの葉。
一気に知性の勝った、
精神年齢の高い存在に変化したかのようです。
が、トップの甘い瑞々しさは姿を潜めるとは言え、その名残はまだ随所に感じられます。
もう充分に恋多き大人の女性ではあるけれど、
どこかにまだ、初めて本気で恋をした頃の切なさ優しさを秘めているかのような。
★ベ−スノートはシダ―ウッド。
シダーはマツの木の類。
トップからミドルを経てラストに辿り着くと、
先の2つの底流にはやはりベースが常に在ったのだと気づきます。
樹脂のウッディな甘さは両者を包み込んで、まろやかに落ち着きます。
古き良き時代の湖畔の避暑地。
様々な来し方を熟成させた夏の終わり。
堀辰雄の『晩夏』を思い出させてくれました。
男性的?
確かに素敵な殿方からふっと香ってきたなら、
恐らくその方のお姿を2度見、3度見、4度見までもすることでしょう。
だがしかし。
これは女性としてぜひ使いこなしたい。
ラストへ至るまでの流れを、
自分が重ねてきた(或いは重ねてゆく)ステージと見ることもできましょう。
男性性と女性性を懐深く併せ持つ、
グレートマザーの如き大人の女をイメージすることもできましょう。
肌とハンカチでは、ラストが違いました。
ハンカチの方が、
恐らく隠し味に使われているのであろう生き物の油脂のような匂いが表れてしまい、
これは苦手とされる方もあるだろうと思いました。
体温36.5℃の肌の上では、最後まで良い香りのままでした。
本当に久しぶりに、
心がざわつくほどに好き!!と思える香りに出会えました。
高揚感のままに、@cosmeさんの会員になり、
こうして初のクチコミを書かせて頂きました。
Jo Malone自体が大好きになりそうな予感です。
コンバイニングについても追々ご報告できたらと思います。
《お勧めのコンバイニング》2018.6.4記
★ライム バジル&マンダリン・・・
蒸し暑い日に、全ての鬱陶しさを吹き払ってくれる爽快感!ガーリーな優しい爽やかさと、都会的なクールな爽やかさが混在。真夏にこの組み合わせで使うと「良い香り〜」「涼しくなる〜」と必ず何かしらのお言葉を戴きます。
★ポメグラネート&ノアール・・・
ポメは梅の花の香り(個人的見解)。合わせると、明るい森の中で不意に出会うベリーの茂みに。愛らしさの中にちょっとドキッとするような艶めかしさも。
★ウッド セージ&シー ソルト・・・
リネンの白シャツに纏うイメージのウッド セージとブラック ベリーは、清潔感と大人っぽさの両立という点で方向性が似ています。男性も女性も爽やかなイケメンになれます(*''▽'')
★154・・・
フルーティーでスウィート、かつ大人ならではの奥深く複雑な甘さを感じさせます。夏にはやや重いかな。ニットが恋しくなる実りの季節にぴったりです。
★ダーク アンバー&ジンジャー リリー・・・
このインテンスと合わせるのは、上記の4種よりも覚悟がいるかもしれません。ダーク アンバー単体は、一瞬単純な和の香りに思わせて、実はつける側を試してくる相当手強い香り。イメージは、深い森の奥に息づく自然の恵み。樹木や花々や木の実の得も言われぬ豊かさに包まれます。
★〈番外編〉ゲラン・アクア アレゴリア マンダリン バジリック・・・
他ブランドですが、とても面白くなるので。このアレゴリア、少々押しつけがましい、否、主張の華やかに際だった柑橘系で、単体では使いにくいと感じていました。それが、ブラック ベリーと合わせるとあーら不思議。滴るような瑞々しい果実そのもの。美味しそう〜♪
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