アトリエ・コロン / Oolang Infini 口コミ

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doggyhonzawaさん
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6購入品

2017/3/25 10:52:26

性別や年齢に関係なく使えそうな香り。そして、季節や時間を問わず一年中気軽に付けられ、オンオフどんなシーンにも合わせやすい魔法のようなフレグランス。そんな香りはないか?と聞かれたら、まずはアトリエ・コロンのウーロン・アンフィニをお薦めする。30mLボトルで¥9,720(税込)。

ウーロン・アンフィニ。直訳すれば無限のウーロン茶。なぜ烏龍茶が無限なのかは定かではないが、アトリエ・コロンはキー素材となる香料名にミステリアスな言葉を合体させたネーミングが特徴なので、そこは追求しない。むしろ追求したいのはその香りだ。ウーロン・アンフィニは、とある有名な香りに似ているとよく言われる。それはあのブルガリ・プールオムだ。では、本当に2つの香りは似ているのだろうか?

結論から言うと、ウーロンを付けたときに立ち上る香りは、ブルガリ・プールオムの香りを知っている方であれば、かなり間違えそうなレベル。それほど印象は似ていると思う。ではどこが似ているのだろう?

それは、ベルガモットの爽やかさと、その下から広がる穏やかなティー・ノート。そして他の香料が織りなすアクアティックな雰囲気の透明感といったところだろう。

ウーロン・アンフィニのトップは、スッキリした心地よいベルガモットの香気と、その下からわずかにフローラルな雰囲気をもったティーノートが主張してはじまる。ブルガリの場合は、トップから高音で透明感あるアルデハイドが、ベルガモットやスモーキーな紅茶の香りを引き立たせる。ベルガモットが強いウーロンに対して、ブルガリは紅茶のコクが強い。

トップから5分ほどすると、ウーロンの方はミドルに移行する。引き続き、高いところで酸味と苦みのバランスが効いたベルガモット、中音でわずかにジャスミンっぽさも感じるティーノート、さらに低音からほんのりとウッディの茶色の雰囲気が顔を出し始める。ブルガリの方は、相変わらずスモーキーな紅茶のノートとアクアティックなくアルデハイドだが、鼻がムズムズするようなペッパーなどのスパイシーノートが感じられ、メンズっぽさが出てくる。ウーロンの方がさっぱりとしていて、女性にも付けやすいライトさが感じられる。

ウーロン・アンフィニの香っている時間は、大体3〜5時間程度。ラストは、わずかにベチバーが感じられるうす茶色のウッディに、シトラスグリーンティーな清涼感を保ったまま消失していく。ブルガリのラストは、紅茶のコクにややソーピーなムスクが寄り添って消えていく。

全体的に見ると、ウーロン・アンフィニは、ベルガモットの爽やかさと苦み、ティーのスッキリ感、ウッディの香ばしさが5:3:2くらいの割合でずっと展開する。これに対し、ブルガリの方は、アルデハイドの透明感、紅茶のコクと渋み、ムスクの清潔感が、2:5:3くらいの割合で主張しているイメージ。つまり、紅茶のスモーキーなコクにこだわったブルガリに比べると、ウーロン・アンフィニはもっとライトで、どちらかというと緑茶に近い雰囲気のティーノートといった違いがある。

え?なんでウーロン茶なのに緑茶っぽいの?そう思われる方もいるだろう。ウーロン茶と言えば、多くの方がこげ茶色のペットボトル飲料を思い浮かべるかも知れない。だが、実際には、烏龍茶はブルーティー(青茶)と呼ばれる茶で、緑色のものからこげ茶色までさまざまな種類がある。発酵度が高い紅茶に対し、烏龍茶は半発酵させた種類であり、発酵度により味も香りも全く異なる。極上の烏龍茶は、緑茶と紅茶の中間に位置する極めて繊細で甘い香りのお茶であり、苦みと渋みが強くてどこか塩素っぽさも感じられる日本の黒いお茶とはかなり異なる。

今まで飲んだ烏龍茶で最も美味しかったのは、台湾土産にいただいた凍頂烏龍茶だ。これは、台湾の特定の高山部のみで栽培される高級烏龍茶の名称で、特級品ともなると100g数万円という品も珍しくないとう。発酵度は日本でよく飲まれる中国大陸産の黒い烏龍茶に比べて20%と低く、そのため味が緑茶に近い。独特のふくよかな蘭の花のような香りと爽やかさがあり、茶湯も澄んだ黄色で美しい。茶葉はコロコロした半球型の黒緑色の粒状だが、台湾茶の作法にしたがい器を温めて二番煎じ茶をいただく頃には、急須の中全体に緑の茶葉そのままの形で広がり、これでもかと詰まっていてとても驚く。

ウーロン・アンフィニは、そんな高級台湾ウーロン茶の清涼感をベルガモットで引き出した香り。いわばウーロン茶版アールグレイ。それは高山の草庵で晴耕雨読する日々に、いっときのくつろぎを与えてくれるお茶の時間のよう。庵の窓外には、灰青色に鈍く輝きはじめた雲海が幾重にも重なり合い、遠く彼方まで広がっている。そのまばゆさに目を細め、茶をすするひととき。

  • 台湾のウーロン茶 by doggyhonzawaさん
  • ウーロン アンフィニ by doggyhonzawaさん
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