セルジュ・ルタンス / ラフィーユドゥベルラン (La fille de Berlin) 口コミ

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kumiccyanさん
kumiccyanさん
  • 36歳
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5購入品

2013/10/23 12:23:50

他の人には教えたくないですー
(いってみただけです。スミマセン 汗)
以下、前に書いたブログからの要約を書きます。

ルタンスの新作
「 La Fille de Berlin(ベルリンの少女)」

香調はフロリエンタル。
購入の前にサンプルを実際に肌にのせて試しましたが、
香り立ちからスパイスが効いています。
バラはバラでもナエマやレッドローズやティーローズ等の、
甘かったり青々しかったりキラキラしていたり
ゴージャスだったりする様な感じではなく、
刺すような辛さがあり、重くて乾いているが透明感はある。
マゼンタ色のイメージにぴったり。実は男女兼用だったりする。
紹介ページにはこんな言葉が。

「新作の中に東洋のアクセントを発見−ベルリンへのこの旅行は
マラケシュ経由。香りはバラの色がベース。
ムスクと琥珀の青々としたドライダウンを明らかにするために、
黒コショウと赤いバラのトップノートがゆっくり溶ける」
※蜜のように甘いが甘ったるくないナエマは大好きです。

ルタンスは1942年生まれ。
自分の幼少時代の困難とオーバーラップするかのように
同時代の「A Woman in Berlin」からインスパイアされました。

ベルリン市街戦は1945年4月23日〜1945年5月2日まで行われ、
小競り合いが引き続き起こっています。
日本でのこの香りの店頭発売開始日が4月21日。
時期を合わせたのは単なる偶然でしょうか。

ノンフィクション「A Woman in Berlin」は
戦時下のベルリン女性の壮絶な体験記。
「征服された都市の8週間」というサブタイトルがついています。
本は映画にもなっているのでご覧になってみて頂ければ、
ルタンスの伝えたかった世界が分かって来るんじゃないか
と思います。私は3年くらい前に観ました。
アントニー・ビーヴァーが伝えた1945年のベルリンも読みました。
ドイツ人の友達のおじいさんや歴史家の友人からも
当時の話を聞きました。

ソ連と不可侵条約を結んだドイツが奇襲攻撃として
バルバロッサ作戦を始めてから独ソ戦に突入、
その報復として美しかった都市ベルリンは生き地獄と化しました。

巻き込まれたのは武器を持たない女性や子供。
ゲッベルスがスポルトパラストで総力戦を演説、
兵士たちは前線で戦っていて人手が足りないため、子供、
女性、国民突撃兵が駆り出されました。
敵は容赦のない攻撃をベルリン市民にも向けました。

ウェザー・リポートのリーダー、ジョー・ザヴィヌル
(ウィーン出身。ウィーン攻勢もちょうどこの時期)は
子供の目線から同時期の体験を語っています。

「女の子たちはロシア人に襲われないよう不細工に化粧した。
生き残る為に軍人とも仲良くした。
彼等は家に無線機をつけてくれたけど信用できなかった。
酔っ払いでガソリンを飲んでいる奴もいたんだ」

生き残る為に軍人とも仲良くした―ベルリンの女性たちもそうでした。
ノンフィクションは匿名で出版され、ふしだらだの不謹慎だの
言われましたが、生きるためにそうするしか道はなかったら? 
強くなるしかない、強くなければならなかった。
フランス人であるルタンスが当時で言えば敵国であった
ドイツの女性の境遇に共感するというのはなかなかできないこと。

「ベルリンの女は見ている。
香水の赤みがかったピンクと主人公の赤いコートが
オーバーラップした」(ルタンス)

厳しい中で強くあらねばならない香りという、
ルタンスのコンセプトにスパイシーなローズは
ぴったりだと思いました。



歴史好きなのでついアツくなりました(笑)

  • 2013-10-23 12:33:48 by kumiccyanさん
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