セルジュ・ルタンス / ラフィーユドゥベルラン (La fille de Berlin) 口コミ

香りを一言で言うと、メタリックローズポプリ。
行儀がよく、洗練された、男女兼用の完璧なウッディローズ香です。
コレクションノワールらしく、ルタンスらしいクセは控えめに、人当たりの良い、誰にでもオススメできる香りです。

尖ったベリー系とローズの香りがトップからパッと香り、ミドルからウッディ系の香りと金属的なキンとした香りがほんのり立ち始め、ラストは石鹸のような、清潔感のある香りにシフトしていきます。
ローズ香にベリー系の甘みと酸味、そこに金属のような冷たい香り、ささやかなスパイスが組み合わさることで、独特のクセもきちんと持った、上品な薔薇の香りに仕上がっています。
血をイメージしているから、このメタル感のある香りが入ってるんですかね。

ちなみにこのメタルな香りは、離れた所からではそこまで感じず、ふわっと香るのはローズポプリのようなどっしりとした酸味も感じる薔薇の香りです。
真っ白な雪の中に咲く銀色の薔薇のイメージビジュアルが、正にこの香りを象徴していると感じます。

女性だけでなく、男性にもオススメできる香り。
ルタンスの香水の割には、ちょっと退屈な印象は受けますが、とてもいい香りであることは間違いありません。

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ちなみに、最近ルタンスのパルファムライン、セクションドールの試香をしたんですが、その中のCracheuse de flammesが、少しこちらに似てました。
甘酸っぱいローズとドライフルーツのようや香りがぎゅっと詰まって、ラフィーユドベルランの不安定さが無くなり、グッと芯の通った香りになった印象です。

もちろんこちらのパルファムverというわけではないのですが、同系統だな?と思ったので、ご報告です。

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