トム フォード ビューティ / カフェ ローズ オード パルファム スプレィ 口コミ

ずっと気になっていて昨年の消費税増税以前に手に入れたお品ですが、最近やっと
使い出しました。

深みと甘さの共存するローズが華やかにぱっと香り立ちます。
ローズと言っても、爽やかさやグリーンぽさはほとんどありません。
ミドルまでフローラルの印象が強くありますが、コーヒーの苦味と絡み合い、サフラン、
ブラックペッパーのスパイシーさも加わります。
アンバー、サンダルウッドの煙るような重めなウッディーノートが秀逸。
これはメンズフレグランスなのでは？と思う瞬間も。
ラストノートの途中、ややクセのあるパチュリが出てくるのですが、それも長くは
続きません。

消えたかと思った香りが、又蘇ったかのようにふっと香ってくるひとときも楽しみたいもの。

ミドルまでの香り立ちに対し、ラストは円やかでふんわりと優しささえ感じるほど。
体温高めなこともありますが、私の肌では３、４時間程で静かに消えていく印象です。


ひっそりとした書斎の中に置かれた木の小箱。
蓋を開けると、中にはローズのエッセンシャルオイル。
サフラン、ペッパー、それにインセンス。
いったい誰がここに置き忘れたの？

さっきまで飲んでいたコーヒーの残り香に、
ずっしりと重い木の香り・・・。


ネーミングにローズとありますが、従来のローズ香とは一線を画しており、カフェと
ありますが、香らない？と感じる方もいらっしゃるかと思うくらいほのかなカフェ香。

女性的な可愛さと男性的な重厚さを併せ持つ不思議な香り。
某商品説明には‘秘密の快楽を知ったバラ’、‘従来のバラのイメージを覆すダークな香り’、
‘深く官能的な世界へと誘う’とあるので、かなり濃厚で妖艶なイメージを抱いて
しまいますが、ハンサムウーマンや、男性にこそ纏って欲しい香りです。

夜より昼間、真紅の口紅が似合う女性より、あえてナチュラルメイクで自然体な女性が
纏ったら素敵な感じがします。

トップ〜ミドルの香り立ちは強めの割りに、拡散性は少なめで落ち着いた香り立ちです。
重めな香りが入っているので、秋から冬にかけての方が纏いやすいと思います。

トム・フォードのJardin Noir Collection（”真夜中の庭園”）の一つ。
お値段は高価以外の何ものでもありませんが、彼のフレグランスは独特の世界観があるので、
香り好きなら是非とも試してみたいと思うはず。

春空気が暖かくなってくる前（短い間かもしれませんが）、楽しみたいと思います。

使用した商品

• 現品
• 購入品