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クチコミ
ニュイ マグネテイック(2014年)のフルーティが主体の、ナチュラル感が乏しい香りに魅せられるのはなぜだろうか。
病みつきになるとか、クセになる香りではなく、とにかく魅せられる香り。
そう、磁石のように引き寄せられる魅惑の香り。
トップはフルーティ・スパイシー。甘さのあるブルーベリーとフレッシュなジンジャーを軸に、ややグリーンな印象のベルガモット、そしてベース部分のアンバーやパウダリーなバニラが融合した、オリジナリティ溢れる香り。乾燥の強い秋冬に使うと、ジンジャーのキリッとした香りが前に出るため、冷たい空気と調和しながらも、フルーティな甘さを連れて来てくれる感じがとても好みだ。
ミドルはフルーティ・フローラル。トップのブルーベリーとジンジャーの香りをしっかり残しつつ、プルーンの酸味が強くなることで、フレッシューフルーティな印象は変わらずに、奥から華やかなチュベローズ、さらに奥からは静かなジャスミンを合わせた香り。そしてこのフルーティ-フローラルの香りを、アンバーバニラがうっすらと包み込むようなイメージ。
ベースはバルサミック・アンバー。ミドルの印象が残しながら、ベンゾインが洋酒のような甘さを添え、パチョリがパロマティックな余韻を与える。さらにアンブロクサンやバニラやムスクが全体を柔らかく仕上げたような香りが最後まで続く。
トップの洋酒を思わせるフレッシュなフルーティな香りを最後まで崩さずに、時間が経過することで熟成していくようなイメージがとても素晴らしい。特に秋冬はジンジャーの香りがピーンと立ち、甘ったるくならず、緊張感のある甘さになるため、重宝する香りだと感じる。
同じクリスティーヌ・ナジェルの作品のツイリー ドゥ エルメスも、同じジンジャーをメインに使いながらも、こちらのニュイ マグネティックの方がフルーティが強いため、はるかに使いやすい。そして、このジンジャーと、ベリーやプラムといった嗅ぎ慣れないフルーティと組み合わせることで、他にないキャラクターを作り上げているため、いつもと香りを変化させたいと感じた時には、決まってニュイ マグネティックを手に取る。
酒をイメージさせるフレグランスは、豊潤な甘さや、爽快な清涼感を漂わせる香りが多いなか、渋さ、若さ、甘さ、辛さ、その全てを兼ね備えた孤高の香り。
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