セルジュ・ルタンス / ラルリジューズ (La religieuse) 口コミ

雪のようなジャスミンの 純白と、厳格な信仰心の漆黒よ。
善なるものの束縛から我らを解き放て。
---セルジュルタンス　「修道女」より

ルタンスの香水一つ一つへの言葉が好きなのですが、こちらはいい意味で現物とイメージのギャップがすごい。
購入した今は納得と衝撃の挟み撃ちです。よくぞここまでの言葉が出てこられる。

気になる香りが沢山そろった伊勢丹新宿店に丁度機会があって伺い、色々試させて頂いたうちのひとつです。
ほしいな〜〜でも印象変わるかもだから肌で試したいけど…言いづら…くなかった！
気になる…とうろうろしていたら「肌で試してみなくて大丈夫ですか？」
もじもじしてる不審者にも水を向けて下さる店員さん本当にありがとうございます。
優しすぎて本館行った後ちゃんとメンズ館まで戻ってこの店員さんから買わせて頂きました。

口コミで見ている限りブルーグレーイメージのお淑やかな香りかと思っていたら、
液色もどこか赤みがかった淡い暗紫で、↑に引用した全文中にも黒や白の記述しかないのに
どこからきたんだろうこの赤、とときめきました。
トップはお香と穏やかなジャスミンでそれこそお淑やかなのですが、ミドルからの長い香りがどうにも甘い。
グルマンの甘さでもない、なのに精製された花より強い甘さ。しかし拡散するでもなく、肌の一枚上にずっといてくれます。
これは確かに「信徒」や「聖職者」じゃなく、「修道女」なんだろうなあと納得したときの衝撃。
ジャスミンをインセンスで覆い隠して、でもその下にはやはり強く性が隠れていました。
腰から上、ひじでも2プッシュして大丈夫な穏やかさ。たまに鼻に香るジャスミンがとにかく高潔に白くて好き。
ほんの少し影を落とされているのに、それでも白い。
曇りの夏にでも使えそうな使い勝手の良さでとにかく気に入りました。

禁欲的な香りが並べられてるのにどこかセクシーな感じがあるので、気になる方は是非肌で甘い感じを試してほしいなと思います。

使用した商品

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