セルジュ・ルタンス / バテムデュフー(Bapteme du feu) 口コミ

何だこれ…！
こんなに衝撃的な香水は始めてです。

ルタンスの生い立ちが、まるで「パヒューム｣の主人公さながらなのと、独特の世界観に惹かれて、量り売りサイトで取り寄せた三点のうちの一つが、この「炎の洗礼｣。
トップは、まるでパンチパーマの成金のおっさんw
期待が大きかった分がっかりして数分後、年輩の美女がにやりとしながら顔を出した！
五十才は越えている切れ長の目は鋭く、色白で黒髪。
気品はあるけど、一癖も二癖もある。
日本の感覚で言ったら、姐さんといった感じが一番近い。
さっきのおっさんの奥さん？
「うちの亭主が失礼したねぇ…｣
と静かに語り出す。
トップの激しさ、品のなさとは真逆だ。
ルタンスの香りは、トップとミドル以降のギャップに驚かされるというが、噂に違わず、嫌、それ以上だ！
件の姐さんの香りは、インドを思わせるお香と、日本の白檀を思わせる香木の香り。
どちらも上質なのは、素人の私でも分かる。
しかも、両者が混ざったのではなく、交互に顔を出します…

ルタンスの香りは、ブランド香水とは全然違うな…と圧倒されました。
使ってる香料の質も、香水に対する気合いも。
この香りを作る為に命を落とした人がいると言われても、私はあっさりと信じてしまうでしょう…
この香りは、同じルタンスのフルールドゥランジェのように、「すごいいい匂い！大好き！｣とは思えないけど、癖になる香りです。
なんて言うか…
私なんかが、評価して使用するなんて畏れ多いのです。
本当に、真剣に取り組んでて、ファッションではなく、芸術！！
この香りが似合う人間(女性の域を越えて)になるのが、夢です。

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