- クチコミ 6件
- 注目人数 人
- 購入者のクチコミで絞り込む
クチコミ
第一印象は「甘っ。外国の駄菓子か?」
いつも参考にしているfragranticaだとビターオレンジ、公式サイトによるとビガラードの砂糖漬け。確かに、じゃりじゃりと結晶化した砂糖の質感がわかるようなガツンとした甘さだ。香水らしい深みとか複雑さよりも、西洋のオレンジ味のキャンディやガムから香ってきそうな、どちらかというとキッチュな印象のある甘さからスタート。
五分もすれば大味なオレンジキャンディのフレーバーは収まり、とろっと甘いシロップのようなアンバーがジンジャーやシナモンの清涼感を携えて顔を出す。スパイスはそこまでキンキン効いている様子はない。なんとなく風味がするかな?という程度。ここの香りをよくよく嗅いでみると、アンバーのシロップの中にマロンの香りが感じ取れる。時間が経つにつれマロンの輪郭がはっきりしてくるが、突出して感じられるほどではない。そこにヘリオトロープの少し粉っぽい甘さがフロリエンタルの要素をプラスする。
ドライダウンになると、アンバーの甘さにウッディ感の強いバニラが加わる。バニラの香りといえば、バニラアイスに使われるようなトロリとしたバニリンの甘い香りを思い浮かべるが、実際のバニラはそこまで甘くない。ざらっとしたウッディなニュアンスやスモーキーさもあって、むしろ甘さ控えめだ。マジャイナシンのバニラは、そんな天然バニラのような印象を伴ったタイプ。持続はだいたい5〜6時間程度で、レスプリコロンの中では長持ちする部類(シリーズ内では唯一のEDP)。トップのオレンジキャンディのような甘さから想像するに「ちょっと後味がくどくなりそうかな」と思っていたが、意外にサラッと消え去る。その辺りはやっぱりジャン・クロード=エレナが創設したブランドだと感じる。自らが去った後も色濃く影響を残すエレナはやはり偉大だ。
トップ:ビターオレンジ、ジンジャー、オレンジブロッサム、ネロリ、ベルガモット
ミドル:チェスナッツ、ヘリオトロープ、オーキッド、シナモン
ベース:バニラ、トンカビーン、アンバー、サンダルウッド
調香師は、エミリー・コッパーマン。(フレグランティカより)
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
ザ・ディファレント・カンパニーについて
メーカー関係者の皆様へ
より多くの方に商品やブランドの魅力を伝えるために、情報掲載を希望されるメーカー様はぜひこちらをご覧ください。詳細はこちら