私はティーノートが好きなのですが、お茶系の香水の中でも最高峰だと思うのがこのインペリアルティーです。
香りの構成自体は単純で、ティーとジャスミンを合わせ、上質な中国茶の香りを再現したシングルノートとなっています。
バイキリアンは癖の強い香りが多い印象ですが、この香りは性別季節問わず使いやすいものだと思います。

さて、私は以前、掛川のご当地香水である掛川グリーンティーのクチコミに、緑茶の香りの出来は良いが、緑茶だけの香りを纏いたいかは疑問というようなことを書きました。
この香水もその意味では同じなはずです。
では、この中国茶の香りを纏いたいのかと問われれば、矛盾するようですがその答えは断然イエスなのです。
纏いたいどころか、ずっと嗅ぎ続けていたいと願ってしまうほどの陶酔感をもたらす魅力があります。
しかし、その願いとは裏腹に持続力は短く、コアな香りは1時間程度で弱まり、全体的な持続も3～4時間ほどです。

もっとも、香り持ちの悪さは、この香水の場合は武器になるかもしれません。
お茶の香りにはリラックス効果があることはよく知られていますが、それはこの香りも同じです。
疲れを感じたりイライラした時に一吹きすると、心が落ち着く気がします。
そういう気分転換要素で用いるなら、香りが持続しないのは逆に良いことにも思えます。
バイキリアンは同ブランドのアトマイザー用の詰め替えリフィルを販売しているので、持ち運びに適した環境が整っているのもいいですね。