ディオール / メゾン クリスチャン ディオール ニュールック 1947 口コミ

良くも悪くも、日用品のような香りばかりのメゾンクリスチャンディオール。
その中でも、ディオールらしさを感じるという意味で良い香りの一つです。
他のものと比較して甘さがありローズやジャスミンのフローラルの華やかさとベンゾインの甘さ、アイリスなどがクラシカルに感じられる方も多いと思うので試されてから購入したほうが良いのではないでしょうか。
持ちは意外と短め。
ジャスミンデサンジュ、ベルドジュールが
好きな人はいいのかなと思います。


ローズ、ジャスミン、チュベローズ、イランイランといったお決まりのフローラルはジャドールローやジョイと同じ系統です。
メゾンクリスチャンディオールの作品は一部を除いて、使いやすい軽く透明感がある香り多く、ともすれば安っぽい感じがしますが、この香りは値段以上のものに仕上がっています。

残念な点はエレガントで気品があり、ゴージャスであるにも関わらず無個性になっているということ。
そういう意味でも美しく魅力的なグレースケリーを思わせる香りです。
美しいけど、その美しさはなんとなく見慣れてしまっていて夕暮れの美しさを忘れてしまうような、そういう類いのものです。
モネの描いた日傘の女のように人物だとわかるけど顔がはっきりわからない。
そんな曖昧さがあります。

もっと言えば、何か作りかけの香水のように感じられます。
突出した花の香りがなく、綺麗にまとまってるからではないでしょうか？

邪道ですが、ジョー・マローンのレッドローズを重ねてローズ感を強くしたり、ディプティックのドソンを重ねてチュベローズを強調したりして使っています。
そうすることでドゥマシーには悪いけど完全したような香りになるからです。
あくまで私の感覚なのでおすすめはしません。

お試しになってから買うことをおすすめします。

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