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とにかくお洒落。たくさん並んだ男性香水瓶の中でもとても目立つ。白い編んだ籠のようなもので香水瓶が包まれており、思わず手に取ってナデナデしてしまった。何で出来ているか分からないけど、とてもいい触り心地。中身が絶対知りたい。撫でたからには試さないわけにいかない。
アルティザンピュアはベルガモットとハーブの心地良いアロマと苦味で始まる。庭かプランターで育てているハーブを指でちぎった時ほとばしる香りそのもの。清涼感があり西洋で古代から男性の香りとされているタイムと、少しバジルに似て繊細で甘い香りのマジョラム。どちらも西洋料理の肉の煮込みやソーセージなどに使うもの。料理が好きな人はよく知ってる香りかも。ハーブ好きが泣いて喜びそうだが、フレッシュハーブが苦手な人にはあまりお勧めしない。ベルガモットとハーブの組み合わせは没個性的になりやすいが、そうならないところが心憎い。
5分ほど経つとレモン、マンダリン、クレメンタインの皮を絞った時出てくるオイルのほんのりした甘さが追いかけてくる。ミカンの皮を剥く時のあの香り。あくまで皮だけで果実の甘い匂いはしない。マンダリンは日本のこたつの友、温州ミカンとほぼ同じで、クレメンタインは温州ミカンよりやや大きく、デコポンの甘味を薄くしたようなミカンの一種。アメリカではどちらもエキゾチックなフルーツ扱い。ネーブルオレンジはスーパーマーケットならどこでも売ってるありきたりのオレンジなので、東洋系以外のアメリカ人にマンダリンやクレメンタインを差し入れすると結構喜ばれる。その辺は日本と逆。
ミドルはプチグレンとジンジャー、ウッドのホッとするような気取らない香り。柑橘ハーブコンボの上に被さるように出てくるので、派手さはないが深みのあるナチュラルな香り。ウッドはラストノートとなっているが、柑橘ミックスの酸っぱさが落ち着いたあたりからちょこちょこ顔を見せる。ウッディな香水を試したいけどちょっと心配に思う人は是非。
どちらかというとオフの香水。自分を奮い立たせて、さあこれから仕事行くぞ、という雰囲気ではない。季節は春夏で、寒くなったらあまり合わない。午後の休憩タイムにこんな香りに包まれてリラックスしたい。自然の中を散歩とか、マイペースのサイクリングとかの汗をあまりかかない軽い運動とも相性が良さそう。ショッピングの時にも◯。拡散性も持続力もあまり高くはなく、乾燥した地域でつけても5時間くらいの持ち。つけすぎなければ食事の邪魔にならない。
普段スーツ姿に髪型もバッチリ決めて、男性的でクラシックな香水をつけている人が、これをつけて櫛で軽く整えただけの髪に、洗い晒しのTシャツ、ジーパンの普段着で現れたら、そのイメージの差で落ちる女性が続出しそう。ちょっと近づき難いと思ってた人が、子供のような表情で犬や猫と一緒に戯れてる、なんて感じでグッとくる。
ラストノートはオリスルート、ウッズ、アンバー、ムスクの組み合わせで、どれかが突出することなく肌に馴染んでくれる。香水をつける前からそんな匂いだったように。これをつけてる男性がいたら、ルックスが好みじゃなくてもお近づきになって匂い嗅いでみたいな、という妄想が一瞬心をよぎる。穏やかで気さくで優しい人ではないかと勝手に想像してしまう。チャラくなくて地に足がついた素敵な大人の男性がつけていそう。
アルティザンピュアは知能犯的ギャップ萌え勝負香水だと思う。無邪気でナイーブで無防備でその気がないように見せておいて、実は声をかけられやすい状況を作ってるみたいな。狙っている女性がいたら、清潔感のある普段着と一緒にどうぞ。ハーブの香りが好きかどうかよく分からなかったら、会うのはつけてから1時間後あたりになるようにしたらバッチリ。
男性諸君、健闘を祈る。
トップノート: レモン、ベルガモット、マンダリン、クレメンタイン、タイム、マジョラム
ミドルノート: プチグレン、ジンジャー
ラストノート: オリスルート、ウッズ、アンバー、ムスク
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- モニター・プレゼント (提供元:Ulta Beauty)
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