- クチコミ 44件
- 注目人数 人
- 購入者のクチコミで絞り込む
クチコミ
正直、心を掴まれるような傑作が見当たらないジョーマローンの香りを、定期的に入手してしまう。
ジョーマローンの香りは、傑作はないけれど佳作は多い、独特な世界観とキャラクターがある、似た香りがない、だから手に入れる、でもすぐに飽きてしまう、そんな繰り返しだ。
昨年発売された、ハニーサックル&ダバナをかいだ時も、今までなかったようなタッチで、かつ初夏に似合うようなフローラルの香りと感じた。
トップはフルーティ-グリーン。まずスプレーすると、バナナに似たフルーティなべたっとした甘さが立ち込めるが、すぐにハーバルグリーン調なアロマティックな硬さが加わり、濃いグリーン色のバナナのような香りで落ち着く。
ミドルはフローラル。トップの硬く甘い印象を残しながら、ミュゲの水っぽいフローラル感を抑えて青っぽさ加えたような、ハニーサックルの軽やかなホワイトフローラルの香りに。とても心地よいフローラルの香り。個人的には、このナチュラルなアロマ調の硬さが、どこかしら英国的で、そしてジョーマローンらしいと感じる。ムエットだとさらにローズの酸味や甘さもしっかり香ってくるが、肌に乗せると思っていたよりも立ってこない。
ベースはシプレ-ウッディ。トップからずっと香っていたバナナのような甘さの強いフローラルフルーティの残香に、オークモスやセダーウッドのシプレウッディが加わることで、少し粘土のような暗さが出てくる。肌に乗せた方がさらに暗さを増し、よりメンズ的な香りになる。最後はクリーミーなムクスが加わり、濃いグレーから薄いグレーになるようなイメージ。
トップミドルのダバナとハニーサックルの組み合わせは、フローラルフルーティな甘さとアロマ調の硬さを合わせたような、春から梅雨前くらいまで似合う香りだと思う。特にトップのダバナの香りは独特なキャラがある。
しかし、ベースから粘土質でクリーミーな香りに移行することで、トップミドルのキャラ感が薄れてしまう。
まだ試せてないけれど、ベルガモット&ウードを合わせることで、ベースに深みを出すのが良いのかなと思いつつも、でもそうしたら初夏向きでなくなってしまうからダメじゃんと思い直す。
結局、ジョーマローンは香りをコンバイニングすることで、オリジナリティ溢れる傑作を創り出せる楽しみがある反面、単品では傑作なんていらない、傑作があれば誰もコンバイニングしなくなる、だからそれぞれの香りの完成度よりもしっかりとキャラを立たせた方がいいのと考えているのでは?
でもそれ1本で完成度されている香り、コンバイニングなんて香りを壊してしまうから不要。そんな香りがあってもいいのでは感じるのは私だけだろうか。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
この商品を高評価している人のオススメ商品をCheck!
戻る
次へ
Jo Malone London(ジョー マローン ロンドン)について
メーカー関係者の皆様へ
より多くの方に商品やブランドの魅力を伝えるために、情報掲載を希望されるメーカー様はぜひこちらをご覧ください。詳細はこちら