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クチコミ
たまらなく好きです。
リマーカブルパルファム(キトノス、パルマローラ、ティナーレ)のサンプルセットに当選してかなり気に入ったので、改めてクヴォンデミニムいいなと思い調べていたら好きな薔薇系の香水があったので試してみることに。こちらスミルナと、ボタニカルコロンシリーズのアクアパラディシを購入しました。お手頃な 10ml から買えて嬉しい限り。
フランスの公式サイトの説明だとテーマは「東洋(オリエント)の一夜」とのこと。この東洋は中国や日本でなく、トルコを指します(タイトルのスミルナはトルコのイズミールの意味)。
「東への旅は(東に対して西を象徴する)へスぺリデスの香りで幕を開け、仄暗いブラックペッパーの香り漂うスパイスの土地に咲くベルベットで官能的なトルコローズへと移りゆく。スミルナへの旅の終わりはミルキーで謎めいた、うっとりするようなウッディの香りによって、遠い地へと誘われることだろう」と、なんとも詩的で難解な描写がいかにもおフランス。
公式の説明だと薔薇が前線でブラックペッパーが後方支援のような感じに受け取ったのですが、実際使ってみるとまずブラックペッパーがガツンときました。とってもスパイシー。スパイシー系の香水は甘かったりまったり重厚で冬向きだったりという調香が多いように感じますが、こちらは甘さ控えめ、重すぎずという、スパイシーなブラックペッパーのすっきりとしたクリアな香りを楽しめます。
トップは薔薇の風味付けをされたブラックペッパーというような、あくまで核はブラックペッパーなものの密やかな薔薇のごくごく軽い甘みを伴った香り。公式の説明にあるような、ギリシャ神話で西の果てにあるというへスぺリデスの園の香り(notes hesperidees ≒ シトラス系の香り、ということになっているらしいです)はトップではそこまで感じません。
そこから薔薇が強まってくるとシトラス調の香りも感じられます。ものによりけりではありますが、ローズウォーターやローズ精油でもレモンっぽさがあるものは多いので納得。やわらかいウッディさと、ほんのり…なんだろう…カルダモン?大人っぽい洗練されたバランスが素敵です。日によってはブラックペッパーの方が強く出ることもあります。買ってすぐから一週間くらいは断然ブラックペッパーが強かったのですが、1か月近く経った今は薔薇の方を強く感じるようになりました。
この薔薇の部分だけ切り取ると、本物の生花や精油やローズウォーターに近い自然な香りです。きゅんとする大好きな香り。自然な香りだけだとどうもフォーマルやナイトシーンには向きませんが、こちらはスパイシーさとウッディさを纏って華やかな場にもばっちり。
消えかけになるとクリーミーな甘さが出てきてまろやかにふんわりと終わります。薔薇が入っているものはわたしの肌との相性だと割と酸っぱく傾いて終わりがちなのでこれは嬉しい。
フェミニンさがありながらもユニセックスに使える香りだと思います。持続力もそこそこあり。リマーカブルパルファムシリーズは賦香率 18% で揃えてありますが、香りの強さや持続時間はまちまち。試した中ではキトノスがダントツ強いです。シヤージュも持続時間もダントツ。一方でティナーレが一番控えめでいわゆるスキンセント。スミルナは中間くらいかなと感じました。
ルラボの ROSE 31 に似てるという声が割とあるのですが、たしかに似ています。香りの展開は肌に乗せると若干異なってこちらの方が薔薇の主張が強くより丸みを帯びあたたかめ。
サンプル当選時に同封されていたパンフレットにはエルベ・ガンブスが調香部門のディレクターと書いてありますが、交代したのか元から複数ディレクターがいるのか、現在公式がディレクターと紹介しているのは大御所ジャン・クロード・エレナです。ディレクターの指揮のもとそれぞれの香りを異なる調香師たちが担当するというスタイルでやっているそうですが、スミルナを指揮したのはエルベ・ガンブスの方だとのこと(かなり気に入ったのでスミルナの担当は誰ですかとお尋ねしたら公式からお返事頂けました)。
以前ガンブス氏のインタビュー記事にて、「フランス人やフランスの文化というのはシンプルで、スパイシーすぎるだとか官能的すぎるという”すぎる”ことがありません。軽妙さを保ち、ふわりと謎を残すんです」と言っておられたのをなんとなく思い出しました。たしかに、スパイシーすぎないし、薔薇すぎないし、甘すぎないし、ウッディすぎないし、絶妙なバランス感覚で微かに謎めいた香りの香水です。
気に入ったのでなくなったら大きいサイズリピートします^^
--追記--
惚れすぎて評価上げました。
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