ペンハリガン / ザ・ルースレス・カウンテス・ドロシア（ポートレート） 口コミ

イギリスの老舗ブランド「ペンハリガン」の架空の上流階級の人間模様を香りにしたシリーズ「ポートレートコレクション」。
各75mlで32000円+税。ゲランのラールエラマティエールと同価格です。高い。

トップはベルガモットの酸味を伴ったシナモン&ジンジャー。この時点でベースの甘さが主張します。現代的な香水の香り方。
スパイシーさが落ち着くとマテ茶のティーノートとちょっと酔わせるような白ワイン。
やっぱり紅茶じゃなくてマテ茶ですね。独特の香ばしい風味で流行りそうで流行らなかったアレ。
終始気になるのはどこかバターたっぷりの焼き菓子を彷彿とさせる「残る」感じがあるコク。
この「コク」が好きかどうかが問題です。
嫌いな人はとことん嫌いなタイプの香りです。

このシリーズは蓋(真鍮製)が各キャラクターをイメージした動物になっていて(ドロシアは梟)、置いてあるだけでけっこう見映えがします。スプレーの管も外から見えにくくなっててステキ。パッケージはアイスランド生まれのアーティスト、クリスティヤーナ・S・ウィリアムズとのコラボで美麗で捨てるのももったいないくらい。
日本で現在ラトリエデパルファンで入手可能なのは12種。
うーん、集めたくなってしまう。

トップ：ベルガモット、ジンジャー、シナモン
ミドル：蜜蝋、クラリセージ、マテ
ベース：カシュメラン、バニラ、白ワイン
(フレグランティカより)

調香師はナタリー・グラシア・セットー。

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