- クチコミ 311件
- 注目人数 人
- 購入者のクチコミで絞り込む
クチコミ
ムエットで試しただけなので評価控えます。
英語公式が仰っていることから判断すると、
トップ:
ブラックチェリー、チェリーリカー、ビターアーモンド
ハート:
グリオットシロップ、トルコローズ、サンバックジャスミン
ベース:
バルサムペルー、トンカビーン、サンダルウッド、ベチバー、シダー
という香調のよう。「甘美で、そそる、飽くなき香り」とのこと。キャンディのように甘くいたずらな輝きを放つ外殻に秘められた官能的な肉体という、対照的な二つの顔を見せる香りなんですって。 倒錯的!
トップはたしかにチェリーが感じられますが、甘酸っぱい生のチェリーでなくて、シロップ漬けの甘い甘いチェリーを芳醇な洋酒にとっぷりと沈めたような、甘く、酔うほどに濃厚な香り。同じチェリー系で甘いゲランの「ラプティットローブノワール」がよほどフレッシュでお子様に感じられてしまいます。くらくら。
これ以上強くなりようがないと感じた”くらくら”なのですが、なんと乾いて落ち着いてからの方が強くなったのでびっくり。アーモンドのこれまた甘く濃厚な香りが波のように押し寄せて、息もできないほど。
ミドル以降は私の鼻にはチェリーよりアーモンド菓子です。杏仁豆腐のようなつるんとなめらかなものでなく、ねっとりざらりとした感じがあります。 南フランスのプロヴァンス伯爵領首都だったエクス=アン=プロヴァンスにカリソンというアーモンドの伝統菓子があるのですが、それを一万倍に濃縮したような、そんな感じの質感と香り。
徐々にサンダルウッドを筆頭にウッディさが重なり合ってクラシックな甘さへと傾いていきます。甘いチェリーの香水と聞けばせいぜい20代までの香りのようですが、まったく子供っぽさがありません。少女のような純真さと性的に成熟した大人とが混在するような香りがコンセプトなはずですが、少女期が一瞬すぎて、誘ってみたら恥じらいもなくさらっと脱いでくれた感…。煙草片手に「さっさと済ませましょう」って。でもがさつさや男性的なドライさはなく、とても女性的。50年代のハリウッド女優のよう。
ムエットでの消えかけはウッディさがかすれてまたアーモンドが強くなりました。ここの香りはすごく好きです。淡くて優しい。
ゴージャスな海外の40〜70代には合いそうな香りだなと思いました。ばっちりメイク、マットな真っ赤の口紅に幾重にも巻かれた真珠のネックレス、毛皮のコート着てオペラ観劇に行かれるような。そんなコテコテに華美でも可愛げのある、大人の女性。サウンドオブミュージック時のエレノア・パーカーのような人からこの香りがしたら「そうでしょうね」って納得すると思います。日本でも叶姉妹やデヴィ夫人なら違和感ないんだろうな。
この香り無理〜、とこちらが拒否するというよりかは、あんたみたいなチンチクリンに纏ってほしくないわね、と向こうから突っぱねられた感あります。圧倒的敗北。片思いすら許してもらえない。
ムエットだとシヤージュかなり強いので、これ、日本ではアウトな香りでは…?と感じました。カバンに入れて帰宅したのに、道中ず〜〜〜〜〜っとむわ〜〜〜〜〜〜っと香っていて、ひやひやびくびくしたほど。ワンプッシュだけでもエレベーター乗ったら残り香たちこめそう。
スタッフさんがたっぷり振りかけてくれたのかもしれませんが、ムエットだと8時間は余裕でムンムンなレベルのまま香りを放っていました。肌だともっと早く飛んだりシヤージュも控えめということがあるかもしれません。海外のレビューでもキツイと弱いが同じくらいあるんですよねえ^^;
嫌いな香りではないのですが、一言でいうと「住む世界が違う」香りでした。
- 使用した商品
- サンプル・テスター
- 購入品
この商品を高評価している人のオススメ商品をCheck!
戻る
次へ