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クチコミ
ラグジュアリーなフレグランスブランドとして名高い、バイ キリアンとフレデリック マルが、2018年の秋に揃って日本に上陸した。
特に「香水界のロールスロイス」と称されるバイ キリアンの香りを、日本橋の店舗に行くと、まるでバーカウンターのような空間で試香することができ、とても嬉しい。
そして香り以上に、ラグジュアリー感溢れるボトルとケースに目を奪われる。なかでもムーンライト イン ヘブンの青色の液面のボトルは目を瞠る美しさだ。
2016年に発売されたムーンライト イン ヘブンは「月明かりが導く、楽園への逃避行」をテーマにした香り。
トップはシトラス-フルーティ。スプレーすると一瞬、グレープフルーツの爽快なシトラスが弾けるものの、少し遅れてから香ってくるマンゴーのようなトロピカルなフルーティと融合していく。メンズ的なキレと、リゾート地を思わせる甘いフルーティな香り。
ミドルはアロマティック-フルーティ。グレープフルーツやレモンの果皮感が強く残ったまま、ピンクペッパーが合わさるため、上の方は爽やかな香り。奥からは少しだけマリン調のアロマティックな香りと、トルピカルなマンゴー。とても不思議な香りだ。爽やかさ、みずみずしさ、甘さが鼎立した状態に、麦のような芳ばしいウッディ調とミルキーなココナッツが香る。ピラミッドを見るとライスとあるが、確かにライスミルクのように感じる。
ベースはウッディ-バルサミック。乾いたシトラスやマンゴーと力強いアロマティックなベチバー、その対比としてココナッツとトンカビーンの甘さ。ピンクペッパーがアロマティックとバルサミックスの対比を繋げているような印象。最後はベチバー、うっすらとトンカビーンの甘さと柔らかいムスクの香りに。
実際に肌に乗せると甘さが2割増しするが、かなりアロマティックなベチバーも力強く香って、6時間以上持続する。
リゾート地を連想させるトロピカルフルーツとココナッツに、メンズ的なアロマティックシトラスを合わせた香り。女性と男性、明るさと暗さの対比に、コンセプトの「月明かりが導く、楽園への逃避行」が重なる。さすがはキリアン、ありそうでない香りだ。
この青色に輝くボトルの色から、個人的にはもう少しアロマティックシトラスを強めた方がイメージに合うとも感じるが。
バイ キリアンは2007年に、世界的コニャックメゾンとして名高いヘネシー家の御曹司キリアン ヘネシーによって創設された。アートとしてのパルファムという考えに基づいた究極に洗練された時代を超えるラグジュアリーなパルファムを創り出しており、それらの香りのバックボーンにあるのは、幼少期に暮らした城のコニャックセラーに並ぶ、木樽から漂う芳しき香りとのこと。
店頭で一通り試香させていただき気づいたことは、どの香りもフルーティの香りがうまく使われている点だ。すぐには何のフルーツか分からないまろやかな甘さと深みがあり、安っぽさのないフルーティな香り。販売員さんによると、実際に酒を熟成する際にフルーツを加えるとまろやかな深みが出るらしく、キリアンにはそういうフルーティの使い方が多く見られると感じる。
フレグランスはまず香りが第一と感じながらも、ボトルがカッコいいと心がなびいてしまう。バイ キリアンは割と手を出しやすい価格帯でトラベルスプレーセットがあり、特にムーンライト イン ヘブンのトラベルケースは小物としての完成度が高く、持っていてテンションが上がる。
ムーンライト イン ヘブンは「月明かりが照らし出す、禁断の楽園への扉の前へと貴方を誘い出す」とのこと。まさにこのフレグランスで、ついに禁断のキリアンの世界に誘い出されて、とうとう足を踏み入れてしまった。
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