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クチコミ
クヴォン デ ミニムは、何百種類もの植物を育てボタニカルケアを発展させてきたミニム修道院(クヴォン デ ミニム)に感銘を受けて、植物の果実からとれるオイルや種子からとれるオイルなど植物由来の成分を使用している。ミツバチ由来の生産物以外は、動物由来の原材料は使われず、全ての製品に100%ヴィーガン認証(動物性原料を使用しないこと)を取得し、本物のナチュラリティにこだわるフレグランス、ボディケア、スキンケアなどをラインナップしているとのこと。
リマーカブルパルファムは旅への誘いをテーマに、植物学者ルイ・フュイエが旅で寄港した、 世界各地の香りを再現したオードゥパルファムのシリーズで、このティナレー(2019年)は、18世紀の植物学者ルイ・フュイエが寄港したバイア諸島のティナーレを彷彿させる香りとのこと。
だが実際にかいでみると、ナチュラリティとは異なる、グルマン−ウッディの香り。
トップはシトラス。スプレーするとみずみずしいマンダリンのやや綿のような甘さ。だがそれも一瞬で、すぐに奥からオレンジを砂糖で焦がしたような甘さが一気に押し寄せてくる。
ミドルはバルサミック−ウッディ。オレンジジュースのような甘さよりも、バニラの甘さが前に出てくる。そこにペチグレンを思わせるライトウッディと、ベチバーの重厚なウッディを合わせて、仄かにジャスミンのフローラルを漂わせた香り。
ベースはグルマン-アンバー。シトラスの綿のような甘さと、カラメルを焦がした甘さに、パウダリーなバニラ、ベチバー、そこにアンバーが強く香る。肌に乗せると甘い部分と、カラメルアンバーの力強さが増して、かなりグルマン全開の香りが延々と続く。持続時間は8時間程度。
トップのみみずみずしいマンダリンが香るが、全体的にはグルマン−ウッディ−アンバーのシングルノートに近い骨格だと感じる。
マルトールとアンバーの存在感が強く、ナチュラリティなマンダリンやウッディの香りが霞んで見える。さらにキーとなるバニラ自体の香りも、バニラビーンズというよりも粉っぽくバニリン的で、ケミカル感を助長させているように映る。
とはいえ、キャラクターはしっかり立った香りで、価格(10ml 2,000円)を考えると、この系の香りが好きなのであればおすすめできるフレグランスだ。
同じカラメルアンバーの香りだと、フランシス クルジャンのバカラルージュ 540を思い浮かべる。ティナーレはバカラルージュをもっとシンプルに、もっともっとライトにしたような入門的な香りで、使いやすいのではと感じる。バカラルージュは、あの濃厚な甘さに一度浸ってしまうと、もう後戻り出来ないような中毒性があるから。
個人にはマルトールが強い香りは得意ではない。バニラアンバーの深い甘さのみに溺れたい時、ゲランのドゥーヴルヴァニーユに手が伸びてしまう。
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