フレデリック マル / ビガラード コンサントレ 口コミ

日本橋高島屋、伊勢丹新宿本店と2度買い物をした中で、エッセンシャルコレクションフォーメンの中に入っていたこちらを特に気に入ったので、現品を伊勢丹新宿本店にてリピートしました。
ミニボトルを出張用ポーチ専属にして、現品を自室の香水棚に置いています。

ブランドイメージありきのフレグランスではなく、調香師ありきの物で、作った職人への敬意を払い、出版物として扱うブランドらしく、調香師名と品名しかボトルに書かれていないシンプルなデザインです。

調香師はジャン＝クロード・エレナです。

ビガラードの名の通りフルーティ系で、ビターオレンジの果皮を高濃度で抽出させた後にベルガモットの果汁を加えるという手間のかかった物だそうです。

肌に付けて間もない頃は6等分したオレンジにかぶりついたら間違えて皮まで噛んじゃった時みたいな果皮100%の香りでした。
数分後、果皮は8割程度になり、残りの2割に果汁が出てきます。
元々のベースにローズやシダーウッドが入っているので、手を洗った後も石鹸の香りと調和して消えかけた果皮の香りが復活する事もあります。飛びやすいオレンジの香りをベースでガッチリ引き留める事で長持ちさせているようです。
ベースはあくまで裏方で、朝から晩まで主役は柑橘類なのだと分かります。ビガラードに焦点を当てた作品だというのは、店頭で栞を嗅ぐだけでは分からないので、本当に購入を考えている方は午前中に店頭で手首に1吹きして夜までじっくり悩んでみてください。

ちなみに類似品のコロンビガラードはEDC、ビガラードコンサントレはEDTです。体温の高い方ならば夜までベースに混ざってオレンジが主張するかと思います。(だから現品も買った人。)

1吹きで済むので30mlでもコスパは非常に高いです。高いながらも買って損はありません。職人への対価という意味ではむしろ安いかもしれないくらいです。
エレナファンが多いのでこちらは店頭でも沢山指名されるそうです。エルメスの庭シリーズと同じ作者なので気になる方は伊勢丹(ゲランの隣)に赴いてみてください。

使用した商品

• 現品
• 購入品