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エドゥアール・フレシェ調香の「ユヌローズ」はローズとなんとも珍しいトリュフアコードを組み合わせた香り。“庭に咲く薔薇を根ごと抜き出したような、アーシーなアロマが肌から香り立つパルファム(高島屋オンラインより)”とあり、中々期待させる。しかもフレシェはマルに香水・香料のいろはを教えた人物だとか。トリュフといえばトリュフチョコレートしかわらかない私に果たして理解できるのだろうか?
付けるとまず感じるのはワインのような酸味や苦味があるお酒の香り。同時に香るハーバルなゼラニウムがバラの葉や茎といったローズのグリーンな部分だけでなく、まるでワインの「澱」のような印象を加えている。
ミドルはローズ。
だんだんと蜜っぽい甘さのターキッシュローズが存在感を増してくる。豪華なギラギラしたバラではなく、名前の通り一輪のバラを思わせるような静かで落ち着いた真っ赤なバラの香り。
香り全体としては蜜っぽいバラ+えぐみのあるグリーンが支配的なのだが、香りの底の方に、土っぽいような、ウッディのような、ちょっとカビ臭いような独特な暗い香りが立ち込めている。これが多分「トリュフアコード」と呼ばれるものなのだろう(庭の土にもカビくらいいると思う、多分)。
このアコードは、フレシェが料理雑誌“La Truffe”からの依頼でペリゴールトリュフ(フランス産の黒トリュフ)の香りを再現することになり、ここで作った香りをフレシェがマルに新しい香水のベースノートに使えないかと持ちかけたのが始まりだ。
土っぽいウッディ調のトリュフアコードは最初はメンズフレグランスに使われる予定であったが、それでは少しひねりに欠ける。どうしようか?
なら、正反対のフェミニンなバラに合わせよう!というわけでマン社新開発の分子蒸留されたターキッシュローズと組み合わされることになった。この試みにより、庭に咲くバラは秘めていた「ガーデン」な側面に目覚め、この「ユヌローズ」が誕生した、というわけだ。
持続はかなり長く8時間は香っている。賦香率は25%らしく、なるほど納得の持続力。
生っぽいバラの花の香りや、葉や茎がついたままのバラを思わせる香り、トイレタリー用品や柔軟剤的なローズアコードは巷に溢れているだろう。
このバラは肌という土に根をはり、真っ赤に咲いてみせる。花だけでなく葉、茎、根、土も全部含んだバラだ。
まさに「ユヌローズ」。
一輪にして至高の薔薇。
トップ:ローズ
ベース:トリュフ(ベチバー、パチュリ、カストリウム)
調香師はエドゥアール・フレシェ。
(公式サイトより)
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