フレデリック マル / イリス プードゥル 口コミ

ちょっと期待が大きすぎたようです。とある香水関連のwebで「Iris Poudreは、例えるならばChanelが男性向けにNo.5を創造したらこんな香りだろうなあ、みたいな魅力的な香りです。」とあり、もともとIrisという香料の大ファンでもあり、ついに購入にいたりました。男性でありながらNo.5の(EDTではなくParfumの）ツンとして凛とした気高い立ち上がりが好きで、でもつけてしばらくすると、次第にだんだん乙女っぽい華やかさが増してくる辺りで、「あ、やっぱり女性物だぁ！」と悔しく感じたのを憶えています（カレコレ10年以上前）。そんな苦い経験から、この口コミにピンときたわけです。しかし.....残念。このIris Poudre。シュッとした瞬間に感じるのは、「あれ、これって単にChanel No.5と全く同じ？」でした。Chanel No.5類似体験は、これ以前に二度経験しています。ひとつはAlessandro Dell' Acqua。「薔薇石鹸のよう！」の口コミで買ってみたら「Chanel No.5 + ニベアクリーム」で驚いたのを憶えています（でも、女性的魅力に母の優しさが加わったようないい香りですね）。二つ目は、Myrurgia のMajaでした。これはほとんどNo.5そのもので、ちょっとflower香料を増やして尖がらせたかなぁ、ぐらいの違いでした。そして、今回が三度目。このIris Poudre。立ち上がりはどう嗅いでも、Ylang ylang + Aldehyde。Irisがなんとかいうよりは、とにかくpowderyです。だんだん石鹸ぽく柔らいでくるのが幸いですが、でも個人的には、Chanel No.5でなくて、敢えてIris Poudreがいい、という要素は全然感じませんでした。たとえば、もう少しearthyにしてみるとか、立ち上がりをもっと尖らせてみるとか、何か工夫をしてくれればよかったのですが、僕の鼻にはただ単に『Chanel No5 wannabe』ぐらいにしか香りません。

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