フレデリック マル / ムスク ラバジュール 口コミ

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★キャプテンD★さん
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6購入品

2019/3/24 00:17:03

フレデリック マルの不動のセンター、ムスク ラバジュール。
ラバジュール(破滅)という名前に恥じない、野蛮で好き嫌いがはっきり分かれる香り。しかし、個人的にメゾン系の香りには、これくらいのキャラクターを求めたい。

フレデリック マルは、現代におけるラグジュアリーパルファムの先駆者として、‘エディション ドゥ パルファム’(香りの出版社)をコンセプトに、彼が12名の世界最高峰の調香師たちと共に嗜好の嗅覚の世界を紡ぎだすことを謳っている。
すべてのフレグランスのボトルに、誰が調香したのか記されているユニークなパルファムブランドだ。

ムスク ラバジュールは、ブランドが創設された2000年に発売され、調香師はモーリス ルーセル。「誘惑と高潔の協演」が表現された香りとのこと。

トップはハーバル-シトラス。爽やかなラベンダーとベルガモットの組み合わせ。どの角度から見ても、クラシカルなメンズフレグランス100%の香り。奥からうっすらと香るシナモンのクセのある甘さが、少しだけ女性的なスパイスとなっている。

ミドルはスパイシー-バルサミック。そのシナモンがどんどん強くなり、さらにクローブが加わることでかなりクセの強いスパイシーな香りに。そして奥から、ドライなガイアックウッドが香る。この組み合わせは煙草のような雰囲気がある。その煙草ノートに、ビーンズ感の強いバニラが甘さを添える。

ベースはバルサミック-ムスキー。煙草のようなウッディの残香と、甘さを増したバニラやトンカビーンを、ムスクで強引にまとめたような印象。このムスクがまさに麝香のような動物的な香りで、そこにアンバーの焦げたような香りも加わり、薄いブラウン色の動物的なムスクの香り。最後は焦げたようなまろやかなバニラの効いた、オリエンタルな香りに。

実際に肌に合わせると、スパイシーとウッディが合わさった煙草の香りと、バニラが強烈に香る。トム フォードのタバコ バニラに似た系統で、非常に好みの香り。
でも、タバコ バニラよりも、もっと野生的な温もりを感じる。
タバコ バニラの方が煙草の香りがもっとビターで暗い。そこにまろやかなフルーティな甘さも加わり、洋酒のような色気を感じる。ダンディな雰囲気の強い香りだ。
一方、ムスク ラバジュールは動物で焦げたような甘さのため、かなり野蛮。ダンディではなく野生的な男の香りだ。
フレデリック マルの店舗に行くと、12名の調香師たちの顔がずらっと並んでいる。そのなかのモーリス ルーセルの容姿こそ、このムスク ラバジュールの香りがぴったりあてはまる(もう少しましなイラストにしても良かったのにと感じてしまうが)。

では、タバコ バニラの方が良い香りというと、そんなことはなく、タバコ バニラの方がキザで敷居が高い。憧れの香りではあるけれど、使用頻度は少ない。
逆に、このムスク ラバジュールの方が、気取っていない分、使いやすいのではと感じる。

例の「世界香水ガイド」によると、フランス語のラバジュールには、抗しがたい男性の美しさに心を奪われるという意味が含まれているらしい。
でも、ムスク ラバジュールのイメージは、クールでスマートな美しい攻め方ではなく、もっともっとストレートで強引で肉食系だ。そして、クセになる香り。

とはいえ、日本では不動のセンターにはなりえない、好き嫌いがはっきりする香りであることは確か。

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