フレデリック マル / ムスク ラバジュール 口コミ

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新真昼さん
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5購入品

2020/11/27 10:34:42

トップはいかにもメンズ向けフゼアにありそうなラベンダーとシトラスのように見えるが、奥から香る甘辛いスパイスとベースの甘さが透けて感じられ、すっきりした出だしというよりも、シトラスやハーバルの香りをわざとざらざらとした埃で覆ったような質感があるトップ。

トップが落ち着くと、どんどんシナモンとクローヴのスパイシーな香りとバニラやアンバーの甘さ、ザラっとしたウッディが強くなる。急に香りの情報量が増したみたいだ。シナモンの清涼感を感じるものの、支配的なのはジャリジャリした甘さ。まるで黒砂糖等の未精製の砂糖を思わせるようなコクのある甘さだ。

スパイシーさが抜けていくとさらに甘くなっていく。バニラとアンバー、トンカビーンの乾いた甘さをウッディとムスクがまとめる。このムスクはソーピーやパウダリーというより少し雑味を感じるウッディ調のムスク(かといってアニマリックではないと思う)。持続はだいたい7〜8時間程度。

名前にムスクと付くものの、実際に香りを支配しているのはアンバーとバニラのコクのある甘さ。そこに彩りを添えるスパイスとシトラス、そしてまとまりを与えるムスク、といったところ。ニッチ・メゾンフレグランスが台頭してきた今ではそんなに珍しくもない香調だと思うが、リリースは軽い香りブームの2000年。当時としては時代に逆行した挑戦的な香りだったのだろう(フランシス・クルジャンにコンペで負けたモーリス・ルーセルがどうしても世に出したかった香りらしいが)。


以前日本では某有名アーティストの愛用香水という噂が流れ、一時入手困難であったが、今は落ち着いたようである。ムスクラバジュールの香り自体はそこまで使いにくくもないアンバーオリエンタルだが、普段香水に興味のない層(特に日本人)には正直もて余すと思う。ただの応援グッズとしては、ちと高価だ。

トップ:ラベンダー、タンジェリン、ベルガモット
ミドル:シナモン、クローヴ
ベース:バニラ、ムスク、トンカビーン、アンバー、サンダルウッド、ガイアックウッド、シダー
調香師は、モーリス・ルーセル。
(フレグランティカより)

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