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クチコミ
ギンギンギラギラメタリックなボトルに入った香水に、「エクストリーム」なんて名前が付いていたら気になってしょうがない。
トップに感じるのは、タイトルの通りのラベンダー。なにしろエクストリームだし。ハーバルでシャープ、硬くて金属のような質感のあるタイプで、まさにボトルの見た目の通りの香り。ラベンダーというとアロマテラピーの鉄板精油、ファインフレグランスならフゼア系のお約束香料なので、このままアロマティックで癒し系のハーバルグリーン、もしくはメンズフゼア的な香りに展開していくかと思いきや…
トップのメタリックラベンダーに続くのはガツンとした甘さ。ハーバルとは対照的な、トンカビーンの白く乾いた甘さだ。付けて一時間もすると出力はMAX。非常に甘くて拡散し、服を突き抜けて香る。かなりパワフル。ムエットや付けた箇所をよく嗅ぐだけではほぼ甘いトンカ一辺倒の香りだが、意識していないときになんとなくシナモンの甘辛さ、ゼラニウムのグリーン調のローズ、ラベンダーのアロマの余韻がふと甘さに混じってくる。このミドルの香りがだいたい三時間ほど。
ドライダウンになると、クマリンの甘さにバターや生クリームを思わせるような油脂っぽいコクと、軽いウッディなアコードがプラスされる。白い甘さが、ほんのりクリーム色になったイメージ。ラストノートの香りが非常に長く続いて中々消えない。ほぼ丸一日香っている。さすがエクストリームだ。
硬いキレのあるラベンダーが引っ込んだ後は、ほぼ甘いトンカビーンの甘さが支配的。フゼアやアロマを期待していると中々びっくり、ラベンダーが仕込まれたトンカビーンのバットで鼻を殴られたくらいの衝撃。ラベンダーがエクストリームというより、トンカがエクストリームしているが。
昨年値上がりして50mL37000円+税と、トムフォードのPBシリーズではロストチェリーやビターピーチと並んで高価格。ひょっとしたら、ラベンダーやエクストリームになにか意味深な示唆でもあるのではないか…と調べてみたが特になにも見つけられなかった。
ほっとしたような、残念なような。
トップ:ヴァイオレット、レモン
ミドル:ラベンダー、シナモン、ゼラニウム、ローズ
ベース:トンカビーン、クマリン
調香師は、オリヴィエ・ギロティン。
(fragranticaより)
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