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クチコミ
「ローダルモアーズ」、その名もヨモギ水。セロファンの夜がオスマンサスの香りだったりするポエム上等のルタンスにしてはド直球ネーミングのこのフレグランスは、2019年発売のコレクションポリテスからの一品。
まず感じられるのはスーッとした、ミントやユーカリのような清涼感。軽い香りのシリーズなので、エタノール濃度が高いせいもあるかもしれない。続いてやってくるのは、青青としたグリーン。きっと名前の通りヨモギだ。小さいころによく母と一緒に摘んでヨモギ団子にしていたアレ。気取った都会的なグリーンでもワイルドで勇ましい青さでもない。河原の雑草の素朴さだ。
ヨモギの香りを表層にとどめながら、じんわりとカレー粉のようなスパイシーさとほの甘いアンバーが拡がってくる。この香辛料のような香りの正体はイモーテル。私はイモーテルをディオールのオーノワールで初体験したが、その時はあまりの衝撃に「人類には早すぎる香りだ」と感じた(要は好みじゃなかった、カレーの香り付けたい人いるの?って感じだった)。
付けたての清涼感がおさまった後は、ヨモギの素朴なグリーンにスパイシーなイモーテル、若干のアンバーがミックスされた香りが細く続く。持続は三時間くらい。どちらかというとアロマティックでリラックス調の香りのため、これを付けて「さあ出掛けよう!」という気分よりも、「今日はもう休むか」という気持ちの方が強くなる。
子どもの頃、母が作ってくれたヨモギ団子はわりと好きだった。ヨモギ摘みについて行ったりもした。今思うと、摘んでいた草は本当にヨモギだったんだろうか?ちょくちょく形の違う葉っぱが混じっていたような。
ま、いいか。
ノート:ヨモギ、ベルガモット、イモーテル
調香師は、クリストファー・シェルドレイク。
(basenotesより)
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