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ボトルデザインがダセェだの値上げしすぎだのワサ夫が五代目のうちはもう買わないだのさんざんな言われようの新生「ラールエラマティエール」の新作、サンタルパオロッサ。パオロッサという名前は、エメ・ゲランの時代の“Pao Rosa“というフレグランスから借りていて、パオロッサそのものはローズウッドのような香りのする木のことだそうだ。
キレイなボルドーの香水をスプレーすると、まず感じるのはカルダモンの清涼感と苦味。香水の色からはいかにも燃え上がるようなスタートを想像していたが、意外にも静か。しかし、そのすぐ下にはダークなウッディが待ち構えている気配がする。
カルダモンの余韻を残しながら、重く暗いウードと湿ったパチュリの香りが強くなる。それらに対比してローズも感じられるようになるがあくまで脇役で、基本的に暗いウッディが香りの中心にある。
ドライダウンに向かうにつれ、サンダルウッドとミルラの甘さ、ナッツのようなクリーミーさに香り全体が包みこまれていく。トップからミドルまでで二時間程度、ドライダウンは六時間は香る。いわゆるローズウードなので、香り持ちとしては平均だと思う。ゲランでこういった系統のフレグランスには中東向けシリーズ(旧デゼールドリオンとアブソリュドリオン)があるが、それらよりかはおとなしい香りで使いやすい。
同時発売された「ローズシェリー」と比べると、あちらは薄いピンク色がよく似合う香り高いローズのフローラル感が強く、こちらももちろんローズは入っているものの、香りの軸はウード+サンダルウッド+ミルラのウッディオリエンタル。パオロッサの名前の通りなのだろう、例えるなら木の彫刻のバラだ。
ゲランでローズウードというと、廃番になったローズナクレデュデゼールが思い浮かぶ。同系統ではあるが、私は別物だと感じた(ローズナクレの方がもっとローズが力強く香る)。もちろん、ローズナクレが好きなひとはサンタルパオロッサも好きだと思う。
ノート:カルダモン、サンダルウッド、フィグ、ヘーゼルナッツ、ローズ、ウード、ミルラ
調香師は、デルフィーヌ・ジェルク。
(parfumoより)
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