ゲラン / ウード ヌード 口コミ

アットコスメ > ゲラン > ウード ヌード > 口コミ一覧 > 新真昼さんの口コミ

クチコミ

クチコミ4件中 3件目を表示

新真昼さん
新真昼さん100人以上のメンバーにお気に入り登録されています認証済

5購入品

2022/10/27 14:00:50

昨今のウードブームに乗ってゲランのラールエラマティエールからもウードメインのフレグランスが3種、本格展開を開始した。その内のひとつが、この「ウードヌード」。着想元は、20世紀を代表する彫刻家であるコンスタンティン・ブランクーシの彫刻だそうだ。


ウード系だから香水の色は濃いめかな、と思っていたが意外と淡い。この色がヌード感を表しているのか?とどうでもいいことを考えながら付けてみる。はっきりと存在を感じるのはツンとビターでアロマティックなアーモンドの香りだ。同時に、ジリジリと人間の体臭を思わせるようなスパイシーさも感じる。これはクミンだな。以前、スパイスカレーに凝って香辛料をあれこれ使っていたときに知ったのだが、クミンは体臭、もっと具体的な言い方をするとワキガのような香りがする。もちろん香水なので、ウードヌードのクミンの香りは不快感を覚えるほどではない。

人肌系スパイシーな香りが馴染んでくるとバニラのとろっとした甘さが出てくる。ウードヌードには昨年の限定シャリマー「シャリマーミレジムヴァニラプラニフォリア」や今年発売の「アクアアレゴリアフォルテ マンダリンバジリック」にも使用されているバニラチンキが入っているらしい。このバニラチンキは、単なるバニラの甘さだけでなく、ウッディでスモーキーな味わいもある非常に素晴らしい香りがする。ワッサーもジェルクもこのバニラにすっかりハマってしまったんだな。バニラの奥からはローズの蜜っぽい甘さもあってとても華やか。ときおりトップのアーモンドの余韻がベリーのようなニュアンスに感じられる場合もあってそれもまたいい。

ドライダウンになると、バニラチンキのどっしりした甘さを中心にシダーウッドの軽やかで明るいウッディ、そしてウードの重暗い香りがようやく出てくる。これに使われているアッサム産ウードは、確かにダークな印象はあるものの比較的軽め、いわゆる獣臭さはかなり抑えられていて上品な雰囲気。そして、最後に残るのはうっとりするようなバニラの芳醇な香り。持続は10時間以上。

ウード自体が軽やかな分、ウード好きには物足りないだろうが、その分日本でも使いやすく仕上がっている印象だ。なにより、ラストの甘美なバニラの香りには抗い難い。ドゥーブルヴァニーユやアンジェリークノワールがお好きな方には特にオススメだ。


ノート:ウード、ブルボンバニラ、アーモンド、アトラスシダー、サンダルウッド、ローズ、ラズベリー
調香師は、デルフィーヌ・ジェルク。
(parfumoより)

使用した商品
  • 現品
  • 購入品

新真昼さんのクチコミをもっとみる

ウード ヌードページの先頭へ