ゲラン / ウードコール 口コミ

サロン・ド・パルファン先行発売品だったので、腕に乗せてみました。
ウード系新作3種の中で最も重い香りとの事で、ボアダルメニやサンタルパオロッサが好きな筆者は試せるのを楽しみにしていました。

種類はEDPで、調香師はティエリー・ワッサーです。

手首および紙へ吹きつけた瞬間、強烈な脂ぎった木の香りがします。樹脂が沢山含まれている板の断面というか、何年間も開けずに放置していた木造の蔵を開けた時というか、小学校や学童館の木の椅子というか、凝縮された樹脂みたいなインパクトです。こちらがこんなにインパクトが強く出てくるのは国内ブランドでは殆どないと思います。最初のこちらで敬遠してしまう方がとても多そうです。アルデハイドとの説明を受けましたが、レジンやウードの産地に依るのでしょうか。実は向かいのフエギアブースでも、南米産のウードを使ったシリーズでこちらに似た強烈さを感じました。
5〜10分後、冒頭の波は過ぎ去り、今度はスモーキーな要素が段々と出てきます。こちらが炭を焼いている様子と店員の方は表現されていましたが、スモーキーなアニマリック系のレザーノートでしょう。スモーキーが強いので、ウードやモスといったグリーンな要素があまり分かりません。とはいえ、スモーキーがウッディやグリーンよりも前面に出ていても、山火事みたいな変な臭いにはならず、まとまりはあります。
こちらのスモーキー要素がそれから4〜5時間は続き、その辺りからプラリネのナッティ感が加わってスモーキーさに埋もれていたウッディ系の要素を引き出してくれます。プラリネが出てきてからだと、ウードがメインになってスモーキーさやナッティさが下支えしてくれて良いバランスです。

持続時間は6〜7時間経った辺りで入浴してしまい、強制終了させてしまいました。不明です。
最初の第一波と後半のプラリネが出てくるタイミング次第で、気に入るかどうかが人によって変わってきます。
筆者は最初に気圧されそうになりましたが、後半のバランスは悪くはないと感じました。レザーノートはアニマリックなスモーキー系でなく、ウッディ系からのアプローチだったら☆6になったかもしれませんが、名前にコールと付いているのでスモーキーさは必須でしょうね。

使用した商品

• サンプル・テスター
• モニター・プレゼント  (提供元：ゲラン店頭)