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ゆらゆら揺れるキラキラゴールドの飾り、ゲランのシンボルの蜂を模した装飾もゴールド、そしてクリスタルが埋め込まれている。このフレグランスの名は「イマジン ゲラン」。今年のクリスマスシーズン限定品として発売された。ボトルもスペシャルだが、値段ももちろんスペシャルだ。
香りを確かめる前にひとつだけ注意。ゲランには元々「イマジン」という名前の香水があるが、「イマジン ゲラン」とは全くの別物。2019年発売の「イマジン」は「ヴォワイヤージュコレクション ロンドン」の復刻で、この「イマジン ゲラン」は、2018年にブランド創業190周年を記念して作られた「190アニヴェルセル オーデパルファン」の復刻。なんだかややこしいが、これしきの言葉遊びで怯んでいてはゲランの香水なんか買ってられない。
キラキラゴージャスな装飾がされたボトルにはミュゲやチェリーブロッサムと同じように20mLのドロップ(パーススプレー)が付属する中々嬉しい仕様だ。さっそくプッシュ。果汁感溢れるオレンジが弾ける。酸味よりも甘さが勝っている濃縮還元200%のような濃いオレンジの香りでマンゴーのような南国系フルーツにも感じられる。
トップのオレンジのフルーティな甘さをキープしつつ、オレンジフラワーのホワイトフローラルとイランイランの甘重さが展開していく。少しローズの華やかさも効いているようだ。オレンジフラワーというと今風の軽やかな印象だが、ここのフローラル部分はむしろ肉厚でクラシカル。同じEDPのラールエラマティエールのフローラル系統よりも骨太な印象だ。奥からはしっかりしたサンダルウッドとレジンノートがフローラルを支えていることがわかる。
フローラルブーケの下から滑らかなベンゾインと暗いサンダルウッドが全面に出てくればドライダウン。バニラの甘さやパチュリやベチバーの土っぽさを加えつつフィニッシュ。持続は8、9時間程度。ドライダウンはウッディ要素がかなり立つのでメンズ寄りに感じる方も多いと思う。
香りの構成だけ見ると今のゲランによくありそうなものの組み合わせに思えるが、香り方が思いの外クラシカルで濃厚。復刻というとなにかと「薄められた」「安い原料に置き換えられたのに値上げ」と言われがちだが、香りは薄くはないし、ボトルの装飾の凝り具合やパーススプレーが付属することを考慮に入れれば(190アニヴェルセルEDPにはドロップは付属しなかった。付属したのはP版)法外な値付けではないだろう。それでも高いけど。
現専属調香師ティエリー・ワッサーがゲラン五代目に就任したのは2008年だが真に五代目と認められたのは2018年で、190アニヴェルセルはまさにワッサーにとって節目となる香り。本当の意味でバトンを受け継いだのだ。イマジンゲラン=ゲランを想う、五代目としてゲランを担っていくワッサーの決意と祝福の香り。
ノート:オレンジ、オレンジブロッサム、アーモンド、ベンゾイン、サンダルウッド、イランイラン
調香師は、ティエリー・ワッサー。
(parfumoより、構成は190アニヴェルセルEDPのもの)
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