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クチコミ
日本人は桜が好きだ。春が近づけばドラッグストアやバラエティショップの店頭には桜の香りのシャンプーやボディソープが並ぶし、カフェを覗けば桜風味のドリンクのキャンペーン。古くからお花見という文化もあるし、日本人が桜にかける思いはひとしおだ。そんな桜にオマージュを捧げたフレグランスである「チェリーブロッサム」がゲランから今年も発売された。2023年バージョンのボトルデザインは1956年創業の刺繍メゾン、ヴェルモンが担当している。
今年も例年通り、125mLの本体に20mLのパーススプレーが付属している。香水自体の色は透明なピンクで、いかにも桜らしい。さっそくスプレーしてみると、ゲランらしいベルガモット、渋みのあるグリーンティが香る。ピンク色にだまされるとびっくりの緑色の香り。桜も緑茶も日本人には馴染み深いが、日本のメーカーのフレグランス製品でこのふたつを組み合わせたものは意外に少ない。
グリーンティの苦味は中々残るが、気付かない内に桜の香りにバトンタッチしている。ゲランのチェリーブロッサムのサクラアコードはたいしたもので、他ブランドだと「これはサクラじゃなくてローズ」「これはフルーティに寄り過ぎてチェリー」「これは桜餅」と感じるものがほとんどの中、かなりの桜の再現度だ。ひらひらと舞い散る桜の花びらをめいっぱい集めて顔を埋めたらきっとこんな香りがする。
サクラの香りに、パウダリーなホワイトムスクが加わってくるともうドライダウン。花の命は短いというけれど、ゲランのチェリーブロッサムの持ちも短い。トップからドライダウンまで3、4時間ほどで事足りる。
気温が低いとグリーンティの苦い香りが長く続きすぎてちっとも桜に感じないが、暖かくなってくると本領発揮。ふんわりと広がるサクラアコードが織りなす世界にしばし目を閉じてまどろみたくなる。日本だと4月?5月の頭くらいまでがちょうどよく楽しめるのではないだろうか。暑過ぎる季節はサクラの香りが爆速で散ってしまい情緒もへったくれもない。
2020年に復刻して以来4年連続発売されていて、すっかり春の風物詩になった感じもあるチェリーブロッサム。毎年毎年値上げされていて今年はついに税込十万近くになってしまった。もちろんそれなりの香りのクオリティではあるものの、やっぱりこれはゲラン好きのためのコレクターズアイテムだとしみじみ思った。
トップ:グリーンティ、ベルガモット
ミドル:チェリーブロッサム、ライラック、パウダリーノート、ジャスミン、チェリー、アーモンド
ベース:ホワイトムスク
(fragranticaより)
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