ゲラン / 夜間飛行 香水 口コミ

2008年のレビューから更新します。

結局ここへ戻ってきてしまう位、欠かせない香りです。
単にオリエンタルと言ってしまうのはもったいない。

ジャック・ゲランとサンテックスは長年の友人でした。
小説「夜間飛行」へのオマージュと言いながら、
実はサンテックスへこの香りを捧げていました。
1933年はエールフランス創設の年。
プロペラボトルへ重ね合わせた大空への好奇心。
目で見て香る情熱。

ガルバナムが日々の緊張をほぐし、プチグレンが気持ちを奮い立たせる。
暖かいのに爽やかな部分は黄水仙（Jonquil）やジャスミンに
よるものでしょうか。
ジョンキルは確か、サムサラやSMNのジネストラ、ココ ヌワールにも
使われていた。アニマリックなイメージ。

サンテックスの小説の主役は男性なのですが、
アメリア・イアハートのようなアビエイターが着けていたら
カッコイイでしょうね。彼女はどこへ行ってしまったのか？
行方不明の彼女には様々な謎とロマンの話が取り巻く。
「東京ローズの正体はイアハートであった」という噂も出たほど。
まるで、女性版「夜間飛行」ではないですか。

アメリアのような冒険心を抱いて挑戦したい気分にさせてくれる
Vol de Nuit。
ひっそりと纏って、運んでくる香りを香っていたいです。

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