ゲラン / アプレロンデ オーデトワレ 口コミ

2020年に廃番になったと思いきや、ボトルが変わってリバイバルしたのがこちらのEDTとナエマのEDPです。以前はビーボトルだった気がしますが、今はルールブルーやミツコと同じ逆さハートボトルです。
廃番品が販売再開した情報をWebで入手し、ちょうど購入額特典にトートバッグが付くタイミングだったので、フレグランス2種とリキッドファンデを購入。税別30600円という計算ずく。地肌のトーンが上がり使えるリキッドが手持ちになくなり困っていたので、併せて買いました。棚卸資産削減の目標はいずこ。ちょうど別のリキッドを使い終えたので欠品補充？(リキッドファンデのストックは3本目になりますが。)

調香師はジャック・ゲランで、種類はEDTです。
レゾー以外のジャックさんの作品を初めて買いました。しかも同時に2つ。

吹きつけてすぐはアニスや何かの茎みたいなグリーン感と薬品っぽさの混ざった微妙な物です。
しかし1分も経たずに香りに湿り気を帯びます。実際に汗をかいた訳ではなく、アーモンドフラワー？やミモザ？やヒヤシンス？みたいな春の雨の日に色々なお花が生えている場所を散歩している気分になってきます。淡い香りのお花がまず鼻に来ます。
1時間程度経つと急に強烈なイランイランがやって来て、その裏にヴァイオレットとアイリスが出てきます。イランイランが強いのであまり分かりませんが、最初に出てきた茎っぽいグリーン感に似た要素が出てきます。サンダルウッドとベチバーですかね。(フレデリック・マル品で嗅いだような。)
更に1時間経つと癖の強いお花も目立たなくなり、アイリスのパウダリーさとヘリオトロープやアンバーやベンゾインやトンカビーンのふんわりとしたバニラ感が全面に出てきて、バニラを中心とした優しげな甘い香りが5時間程度漂ってフェードアウトします。


持続時間は5〜10時間でした。
雨上がりの道を散歩する時間を切り取った香りですかね。
最初のアニスと茎、最後の優しいバニラ達以外の香る順番はランダムです。きっと湿度や体温によって出てくる順番が前後するのだと思います。持続時間も日によってバラバラです。
パッと嗅いだだけだとふんわり柔らかい香りなので全体像を掴めず、何度も嗅いでみたものの香る順番がバラバラでどうレビューしていいか迷います。上記は2週間連続で使ってみて1番頻繁に出てきたパターンです。気付いたらボトルの食パンの耳みたいな部分くらいの水嵩になっていました。75mlでもこのスピードは筆者の最速です。

雨上がりと晴天・雨天時でも香り方が違うという情報を聞いていたので、嗅ぎ比べるには現品を買わざるを得ない物ではありますが、このまま香りの全体像を掴めぬまま現品が終わってしまう気もします。
フレデリック・マルのアンパッサンくらい柔らかい物ですが、柔らかい中にもストーリー性があって深みがあります。多分ゲルリナーデの香料は全て使われています。
ルールブルーもそうですが、ジャックさんの調香技術が凄すぎます。香りの組み合わせ自体は全く好みではありませんが、奥深さをもっと知りたくてどんどん嗅いでしまいます。

使用した商品

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