ディオール / プアゾン オードゥトワレ 口コミ

ザ・ヨーロピアン香水です。

化粧箱の黒に近い紫、ゴールドのロゴ、それを取り巻くグリーンのオーロラ模様。これだけでマレフィセント的なオーラ全開。

裏側には「渦巻くチュベローズとスパイスに酔いしれる香り。当惑するほど官能的なオリエンタル」とわざわざ紹介されています(英訳が拙くてごめんなさい)

コロンと丸い、真っ黒で中身の見えないボトルには「POISON 」と主張する文字。呪いのかけられたリンゴをイメージ?毒と分かっているのに誘われます。

体に毒な物ほど美味しいと言いますが、この香水も同じです。

チュベローズの華やかで妖艶な香り。ハチミツ、フルーツの甘〜い香り。シナモンや胡椒やコリアンダーのスパイシーな香り。さまざまな花の花粉のパウダリーな香り。バニラやアンバー、シダー、白檀、ムスクの残り香がいつまでも続きます。

どう考えても、一筋縄ではいかない香りのトップ10に入ります。

自分の中の「毒」を自覚した時に、初めて受け入れられる香りです。

バブル時代にセンセーショナルな名前と独特で強烈な香りで、大ヒットしたそうですが、若い女性がつけるには、危うい香りです。それもこの匂いを浴びるようにつけていたとか。恐ろしや。

バブル時代を過ぎて大人になったので、想像するだけで、ゾッとします。プワゾンだらけの人々の部屋……。きっと嫌いになったと思います。

今、敢えてこの香水をつけている人は少数派になったと思います。この香水を愛して止まない大人の女性でしょう。

私もディオールのカウンターに行くたびに、まだ早すぎると敬遠していました。でも、いつも何となく目につく、気になる香水。

何となく忘れた今日この頃、母親のハワイ土産がプワゾンでした。それも間違って買ってきたものです。

ビビりながら、手首にワンプッシュ。やっぱり特徴的な香り。一瞬薬の匂いがしますが、すぐチュベローズが出てきます。甘いけれど、思ったほど重くない。オリエンタル系は苦手なのに、意外と馴染む。

オリエンタル嫌いな母親も、「あんたがつけると、嫌な匂いじゃない。ヨーロッパ旅行の時に良く嗅いだ匂い」弟(34歳)も「ン、別にいいんじゃないの」と意外な反応。

あれ、臭いとか、くどいとか言わないの？嫌われやすい香水なのに？

うちの家族はみんな香水の匂いや、化粧について、遠慮なく駄目出しするんですが。たまたま自分の体臭に合ったのかもしれません。これは大発見。

つける時は、内腿にワンプッシュで、気持ち良く香り立ちます。物足りなければ下腹部か膝の内側にワンプッシュ。それ以上つけると、自分もキツいと感じます。上半身につけると鼻にダイレクトに匂いが伝わるので、好みません。
やはり、ヨーロッパ系名香です。体温と体臭にミックスしてバランスを取ります。上半身だと体臭に馴染みきらない感じがします。香害になりやすいです。

今なら誰とも被らない香りなので、密やかに楽しみたいと思います。

ちなみに私の愛犬は、いつも新しい香水をつけると、くしゃみをしながら、匂いチェックしに来ます。プワゾンはいつもよりくしゃみ多めでした。嫌がると思いきや、何時の間にか、膝の上でくうくう寝てしまいました。
犬にも、まずまずの良い香りだったのか？(笑)

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2015.04.12
先日、プワゾンを内腿と膝の内側に2プッシュつけて30分後位に動物病院に行ってしまいました。その日はMダックスだらけでかなりこみ合っていたのですが、どの犬も吠えず。犬に嫌がられる匂いと思ったのですが、やたらメスのダックスに懐かれ、飼い主さんたちと犬話で盛り上がりました。
この匂い、ハマる香りです。
うちのダックスもこの匂いに安心するようなので、不思議なまさに誘引性の「毒薬」かもしれません。
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2015,05,07追記します。
この度、自分で追加購入しました。
不動のお気に入り香水ポジションとなりました。

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