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クチコミ
「フルールドゥシトロニエ」は、元々はブラック&ベージュコレクションの内のひとつとして発売され一度廃番になり、2019年発売開始のコレクションポリテスに組み込まれて再販された。調香師はもちろんクリストファー・シェルドレイク。
付けたてに感じるのは柑橘類の花の香りだ。ネロリかオレンジブロッサムだな、と思ったが少し違う。それらよりも酸味が強く、ライトですっきりしている。どうやらレモンの花らしい(フルールドゥシトロニエとはレモンの花のこと)。私は残念ながら実物は嗅いだことがないが、確かにレモンのようなトーンの高い香りを感じる。そのレモンブロッサムの下にほんの少しだけ存在するのはプチグレンのウッディ。よく注意して嗅がないとわかりにくい。ナツメグも入っているようだが、感じ取れるほどではない。
十分もすると、レモンブロッサムの高音のフローラルは落ち着いて、ネロリに置き換わっている。嗅ぎなれた方のシトラスフラワーだ。それに合わせられているのはハチミツ。花粉多めのねばっとしたタイプではなく、サラサラと水っぽいハチミツ。ここのネロリ+ハチミツの香りがだいたい二、三時間続く。
この「フルールドゥシトロニエ」は、基本的に柑橘類の花の香りが支配的だが、ときおりふと毛色の違うフローラルの香りがよぎる。チュベローズやジャスミンといった、甘い「ザ・ホワイトフラワー」の甘さのようだ。これがネロリやレモンブロッサムの香りの輪郭をハッキリとさせている。
ドライダウンはランドリー調のムスクに落ち着く。リネンウォーターのような感じだ。アイリスの粉っぽさはギリギリわかるが、スティラックスは完全にわからない。香り全体の持ちは四時間ほど。
シトラス+ホワイトフラワー+ムスクという、トムフォードで言うとネロリポルトフィーノ系統というか、恐れずに言ってしまえばバス○リン系。他にも例を挙げるとすれば、ドルチェ&ガッバーナのベルベットスブリームやルラボのビガラード18等。正直それ系統の香りに二、三万払うのは高いと思うので(そのブランドが好きなら喜んで払うが)、私にはこれで充分。まあ、ルタンスの通常ラインだし価格は適正な範囲だと思う。でも、コレクション再編と称して日本からジュドゥポーやアラニュイを奪ったことは許していない。
トップ:レモンブロッサム、プチグレン、ナツメグ
ミドル:ネロリ、ハニー、チュベローズ
ベース:ムスク、スティラックス、アイリス
調香師は、クリストファー・シェルドレイク。
(fragranticaより)
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