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クチコミ
今から遡ること300年前。
1709年に、今日のフレグランス(アルコールを使用した香水)の祖先と云われる「オードゥコローニュ(ケルンの水)」が、ドイツ・ケルンのヨハン・マリア・ファリナよって世界で最初に製造販売された。現在のオーデコロンの語源になったとされる。その後、オーデコロンは様々なブランドから発売され、その人気は現在でも続いている。
その298年後、シャネルから発売されたレ ゼクスクルジフ ドゥ シャネル オードゥ コローニュは、世界香水ガイドでも「パーフェクト コロン」「地上で最高のコロン」と評されている。
レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネルは、純粋に本質を究めた、シャネルの特別な香りのコレクション。創業者のココ・シャネルとともに香水のクリエーションに関わった、初代調香師エルネスト・ボーによって創り出された香りや、現調香師が最高峰として相応しい香りを集めたコレクションだ。
そんな厳選されたコレクションの中になぜオーデコロンがあるの?
真っ先に疑問が沸いてしまう。
もともとシャネルには、オーデゥコローニュ(1924年)があった。2007年に3代目専属調香師のジャック・ポルジュによって再解釈されたオードゥコローニュを、なぜわざわざ最高峰ラインのレ ゼクスクルジフに加えたのだろうか。
それはこの香りに触れてみると納得できる。素晴らしいオードゥ コローニュだからだ。
レ ゼクスクルジフ オードゥコローニュは、最高級のマテリアルと調香師の技が交錯した、シャネルだからこそ実現できた「極上のオーデコロン」。ハーバルノートを削った、いわゆる古典的なシトラスコロンとは別次元な、とてもフレッシュで、クリアなネロリ、ムスクが香るシャネルらしいレディースオーデコロンに仕上げられている。
トップはシトラス-グリーン。まず、とてもフレッシュなレモンの香りから幕が上がる。すぐにマンダリンやベルガモットが追いかけてくるが、レモンがフレッシュなため、マンダリンやベルガモットの甘さが映えている。さらにグリーンノートが爽やかさを添えてくれる。喜びの5分間。
ミドルはグリーン-フローラル。マンダリンやベルガモットのシトラス感の後ろから、グリーン感の強いペチグレンと、シトラス寄りな甘さを抑えたネロリの香りが広がる。雑味のないクリアなネロリの香り。最初はネロリよりもプチグレンが強めだが、次第にネロリのフローラル感が増して、逆にプチグレンのウッディな香りが、ネロリをナチュラルに演出する。ここまでの30分間は至福の時間だ。
ベースはムスキー。ネロリやプチグレンの穏やかな残香と、トンカビーンを加えた甘さのある柔らかいムスクが、とても上品に香る。さらに、ピンクペッパーのようなスパイシーな香りをほんのわずか添えることで、コロンらしいフレッシュな印象を残した香り。安らぎの3〜4時間だ。
もともとオードゥコローニュは水のようにバシャバシャ使うタイプのフレグランスだ。だから通常レ ゼクスクルジフは75mlと200mlがあるのに対し、このオードゥコローニュだけが200mlのみの展開だ。とはいえ、バシャバシャ使わなくてしっかり香り立つ。
春から夏の朝、シャワーを浴びた後にオードゥコローニュのシトラスシャワーを浴びる。一瞬で気持ちが晴れやかになる。こんな贅沢な時間はなかなか味わえない、至極の瞬間。
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